【気になる!】新書『家政婦の歴史』濱口桂一郎著

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家政婦の歴史

『家政婦の歴史』

著者
濱口, 桂一郎, 1958-
出版社
文藝春秋
ISBN
9784166614141
価格
1,100円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】新書『家政婦の歴史』濱口桂一郎著

[レビュアー] 産経新聞社

家政婦は家事使用人だから、労働基準法は適用されない-。ある家政婦の過労死裁判を巡り、昨年9月に出た東京地裁判決から本書は説き起こされる。実質的には派遣労働者である家政婦は、なぜ労基法の保護から外れてしまったのか。

実は元々、家事使用人とは住み込みの「女中」を指す。対して家政婦は大正に始まる近代的派遣労働者で別物だ。だが戦後、占領軍の民主化圧力で労働者供給事業が禁止されると、家政婦派遣業は有料職業紹介事業の仮面を被り、法の穴が生じてしまう。労働問題の第一人者が描く、家政婦から見た日本労働法制史。(文春新書・1100円)

産経新聞
2023年10月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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