【児童書】『ちいさな木』角野栄子作、佐竹美保絵

何年もそこに生えていたちいさな一本の木・キッコ。ある日、「自分の好きなところに行くんだ」と家出した犬のゴッチに助けられ、一緒に歩き出す。

キッコとゴッチは行く先々で「やりたいこと」がある仲間たちと出会い、旅をする。やがてキッコたちはある場所で立ち止まり…。

童話「魔女の宅急便」などの作者が、自分らしくいられる場所を探すというテーマを追求した新作。ＳＦやファンタジー作品で知られる画家によるモノトーンベースの絵も力強い。新たな一歩を踏み出すための出会いの大切さと、前へ進む勇気を教えてくれる。（偕成社・１４３０円）

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