【児童書】『まぼろしの巨大クラゲをさがして』クロエ・サベージ作／よしいかずみ訳

モーリー博士はクラゲにすっかり夢中。うわさに聞いたまぼろしの巨大クラゲを探すため、博士の研究チームは何年もかけて準備を進め、ついに冒険に乗り出した。

北極圏にやってきた船を大自然が包み込む。イッカクやシロイルカの群れが迎え、空にはオーロラが広がる。チームは懸命に巨大クラゲの姿を探すが、何日、何週間すぎても巨大クラゲは見つからない（実はすぐそこまで近づいているのに）。やがてチームの希望はしぼみ、引き返そうとする。そのとき…。

期待を抱かせる物語の結末。美しく、ときにユーモラスな絵に心が温まる。（ＢＬ出版・１９８０円）

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