小説家の高橋源一郎 小説家が小説を書かないワケを語る

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 作家の高橋源一郎(65)さんが、司会を務めるNHKラジオ第1の「すっぴん!」(6月24日放送回)で、新連載小説への意気込みを語った。

■久しぶりに会った恋人のよう

 高橋さんは番組冒頭で「久しぶりに連載小説を書いて、出して、ウキウキ」と喜びを表した。その小説は7月6日発売の文芸誌「すばる 8月号」(集英社)にてはじまる新連載小説のこと。2012年に発表した『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)以降小説は書いていなかったという高橋さん。「久しぶりに書こうと思って、でもどうやって書くんだろう」ってなったと笑うも、それが実は楽しみだと言う。小説家をずっとやっていると慣れてしまって「お仕事」になってしまう。そうなると「わあ、出来た!」という喜びが無くなってしまう。そのため「別居期間」を置いた、と小説を恋人に喩えた。久しぶりに彼女に会い「やっぱ可愛いじゃん」となり、初めての人と時を過ごすかのようにどきどきしたと語り、「やっぱこれだよ」と久しぶりに小説と向き合った心境を明かした。

 高橋さんは自身のTwitter(@takagengen)でも6月21日に「ぼくには、何回も書かない期間がある。そして、それをとても大切にしている。その期間が終わって、小説に『ただいま』っていう。すると『お帰りなさい!』と返事をもらえる。その瞬間がとても好きだ。」と呟いており、小説家が小説から離れる期間も大事なことだと述べている。

 パートナーの藤井彩子アナウンサー(46)に内容を問われ、少年たちが自分たちの子供の国を作るというストーリーだと明かす。「かわいいんだこいつらが」と登場人物への愛をあらわし、「けっこうね、いいよ」と自信をあらわした。

 その日の「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーでは『ことばおてだまジャグリング』山田航[著](文藝春秋)が取り上げられた。高橋さんは短歌の世界にあらわれた新星が子供の頃から楽しんできた、多種多様な言葉遊びを「これが本当に面白い」と絶賛。言葉のプロが真剣に取り組んだ「言葉遊び」だと紹介した。またゲストのワタリウム美術館 CEO/キュレイターの和多利浩一さんが自著『夢みる美術館計画 ワタリウム美術館の仕事術』(日東書院本社)を紹介した。

すっぴん!」はNHKラジオ第1放送にて月曜から金曜8:05から日替わりのパーソナリティーで放送中。高橋源一郎さんは金曜日を担当している。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年6月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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