小芝風花主演ドラマも期待! 「あきない世傳 金と銀」人気キャラの登場するスピンオフが初登場[文庫ベストセラー]

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 8月29日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)』が獲得した。
 第2位は『アンと愛情』。第3位は『世界でいちばん透きとおった物語』となった。

 1位に初登場の『契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)』は時代小説家の高田郁さんによる人気シリーズ「あきない世傳 金と銀」のスピンオフ小説。「あきない世傳 金と銀」は江戸時代中期の大阪を舞台に、あきないの才気にめぐまれ、呉服屋を背負って立つこととなった主人公・幸の奮闘を描いた細腕繁盛期。2022年8月に刊行された『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』(角川春樹事務所)で最終巻を迎えているが、その時点であと2冊スピンオフ小説が出ることを高田さんは告知していた。本作は6年半にわたる人気シリーズに登場した4人の人気キャラクターを主人公に据えた4編が収録されている。

 7月には「あきない世傳 金と銀」がNHK BS時代劇としてドラマ化されることが決定し報じられた。主人公・幸を演じるのは俳優の小芝風花さん。小柴さんは制作開始にあわせ《この度、BS時代劇「あきない世傳 金と銀」で主人公・幸を演じることとなりました。関西出身の私にとって、大坂天満を舞台にした呉服屋さんの物語は今から楽しみで仕方ありません。高田郁さんの原作、そして山本むつみさんの脚本ということで、期待に応えられるよう頑張りたいと思います。時代劇で主演を務めさせて頂くのは初めてで緊張していますが、気合を入れて頑張りたいと思います。12月からの放送、どうぞご期待ください。》とコメントを発表している。放送は2023年12月から2024年1月にかけて。

1位『契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)』高田郁[著](角川春樹事務所)

シリーズを彩ったさまざまな登場人物たちのうち、四人を各編の主役に据えた短編集。五鈴屋を出奔した惣次が、如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、切なくとも幸せに至る物語の開幕。まずは上巻の登場です!(角川春樹事務所)

2位『アンと愛情』坂木司[著](光文社)

成人式を迎えても、大人になった実感のわかないアンちゃん。同い年の優秀な「みつ屋」の社員と自分を比べて落ち込んだり、金沢で素晴らしいお菓子に出合って目を輝かせたり。まだまだアンちゃんの学びの日々は続きます。これからもそんな日常が――と思いきや、えっ、大好きな椿店長が!? 和菓子に込められた様々な想いや謎に迫る、美味しいお仕事ミステリー第三弾。(光文社ウェブサイトより)

3位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光[著](新潮社)

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。(新潮社ウェブサイトより)

4位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著](中央公論新社)

5位『推し、燃ゆ』宇佐見りん[著](河出書房新社)

6位『ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人』中山七里[著](KADOKAWA)

7位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)

8位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

9位『わたしの幸せな結婚 七』顎木あくみ[著](KADOKAWA)

10位『最後の光 警視庁総合支援課2』堂場瞬一[著](講談社)

〈文庫ランキング 8月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年9月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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