【気になる!】新書『古典と日本人 「古典的公共圏」の栄光と没落』前田雅之著 レビュー 産経新聞 [レビュー] (古典) 『古典と日本人』 著者 前田雅之 [著] 出版社 光文社 ジャンル 文学/日本文学、評論、随筆、その他 ISBN 9784334046408 発売日 2022/12/14 価格 990円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 【気になる!】新書『古典と日本人 「古典的公共圏」の栄光と没落』前田雅之著 [レビュアー] 産経新聞社 古典学が専門の著者によれば、前近代の日本では古典の素養と和歌の知識・詠作能力を重視し、これらの価値を共有する人々の「古典的公共圏」が成立していた。だが、現代では古典が苦痛を伴う学習の記憶であり別世界の訳の分からないものになっているという。 古典の素養はいつ、なぜ、どのような経緯で求められなくなったのか。著者は古典の定義や歴史などを踏まえ、古典的公共圏が失われた背景を探る。その上で、祖先が素養として身に付けていた古典や古典語を、現代において学ぶことの意義を熱く訴える。(光文社新書・990円) 2023年1月29日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 光文社 産経新聞社 前田雅之 古典と日本人~「古典的公共圏」の栄光と没落