りんごが大好きなトラタは、おじさんから苗と図鑑をもらい、ベランダで苗を育て始めた。ある日、鳥に誘われ街はずれの古い門をくぐると、そこにはバラの花のような香りの酸っぱいりんごが…。
改良を重ね新品種が生み出されてきたりんごを通し、食べ物の過去・現在・未来を考える。京都大学iPS細胞研究所で倫理を研究する三成寿作氏の構想を基に、画家のnakaban(なかばん)氏が創作。光と色にあふれた一冊。りんごに映る夕日の色彩が美しい。対象は5歳から。(岩波書店・1870円)

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2023年4月30日 掲載
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