ネガティブ思考をポジティブに睡眠をつかった改善法「夜寝る前と朝起きたときにやるとよいこと」

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ネガティブ思考をポジティブに睡眠をつかった改善法「夜寝る前と朝起きたときにやるとよいこと」

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

これは、「人生は心地よいもので、すべてにおけるウェルビーイング(健康と幸せ)こそが、自然な姿だ」ということを教えてくれる本です。

たとえ、どれほど今の人生が素晴らしくても、もっとよくなり得るし、あなたの人生経験を改善させる選択肢と力は、あなたの手の中にあるということも、教えてくれます。

さらに、実際に使える哲学的な方法も書かれているので、一貫して活用すれば、本来あなたが生まれもった権利である、豊かさや健康、幸せをより多く体験できるようになるでしょう。(「はじめに」より)

新訳 お金と引き寄せの法則 豊かさ、健康と幸せを引き寄せる』(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス 著、 本田 健 訳、SBクリエイティブ)の冒頭にはこう書かれています。

著者であるヒックス夫妻は、「エイブラハムとの対話」によって導かれた教えを1986年から公開している方々。少しわかりにくいかもしれませんが、エイブラハムとは特定の誰かを指したものではなく、人類よりも高い次元の存在である無数の叡智の集合体なのだとか。

妻のエスター氏は瞑想を通して1985年に「エイブラハムの教え」を受け取り(つまり「チャネラー」としての役割を担っているわけです)、そうやって得た知見を夫のジェリー氏とともに広げる活動を続けているそう。ちなみに、そのなかでもとくに有名なのが、いわゆる「引き寄せの法則」です。引き寄せの法則は『ザ・シークレット』という映画にもなったので、もしかしたらご存知かもしれません。

エイブラハムはスピリチュアルな領域における概念であるだけに、素直に受け入れる気になれないという方もいらっしゃることでしょう。

私自身がそのひとりでもあるのですが、にもかかわらず本書をご紹介しようと思い立ったのは、ここに書かれているのは、毎日の暮らしに活かすことのできるシンプルなことばかりだから。いわば、エイブラハムを信じるか否かにかかわらず、よりよく生きるために役立ってくれそうな内容であるわけです。

Part 1「思考の軌道修正と『ポジティブな側面のノート』」のなかから、「睡眠」に関するいくつかのトピックスを抜き出してみましょう。

1日を心地よい思考でスタートする

自分がまったく望まないことに思考をフォーカスしているときには、「ポジティブな側面に転換させる」より、「望まないことにフォーカスし続ける」ことのほうが(少なくともその時点においては)楽だったりするもの。

著者によれば、それは「似たような思考が引き寄せられるから」なのだそうです。

とてもネガティブなところから、一気にポジティブで楽しいところまで転換しようとしても、実のところそれは困難。望む思考と望まない思考の波動のギャップが大きすぎ、無理であるわけです。

したがって波動を改善させるためには、無理なく、穏やかにおおまかな視点で望む方向に思考を持っていくようにすることが必要。そこで大きな意味を持つのが「朝」なのだとか。

朝一番は、寝ている何時間の間は望まないことの波動から離れていたので、あなたにとって最もポジティブな状態です。1日をスタートさせる際に、ベッドから出る前の段階で、あなたの人生のポジティブな側面をいくつか探してください。そうすれば、よりポジティブな気分と思考で1日が始まり、そこを起点に「引き寄せの法則」が心地よくて有益な思考をその日のうちに運んできてくれます。(92ページより)

つまり、毎朝が新たに“波動の基礎(引き寄せの始点)”を設定するチャンスであり、それがその日1日の思考の方向性を決定づけるということ。

日中はそこからブレてしまうこともあるかもしれませんが、そのうち自分の思考をしっかりとコントロールできるようになるそうです。(91ページより)

睡眠はエネルギーを再調整する時間

眠っている間は、身体をもった人間としての意識が休まっているので、物質世界の引き寄せが止まっています。

寝ているときは、インナービーイング(内なる存在)があなたのエネルギーを再調整しますが、身体にとってはリフレッシュと充電の時間なのです。ベッドに入るときにこう言ってください。

「今夜はゆっくり休もう。眠っているときはこの身体の引き寄せは一切止まるし、目覚めるときには、文字通り物質世界に再び戻ってくることを知っている」。(93ページより)

つまり、朝に目覚めるのは、生まれるのとあまり変わらないと著者はいうのです。だからこそ、目覚めたら「きょうはよい気分になれることを探そう」と考えるべきなのだとも。

世の中の問題を心配したり、きょうやらなくてはならないことを考えるのではなく、ベッドのなかで少しの間、ポジティブな側面を探してみることが大切だということです。(93ページより)

「ポジティブな側面」寝る前にはどうする?

そして寝る前にも、「ポジティブな側面を探すプロセス」を活用することが重要。具体的には、ベッドに入ったらまずすべきは、日中でいちばんよかったことを思い出すこと。いろいろなことが起きたでしょうから、しばらく考えなくてはならないかもしれませんし、嫌な出来事を思い出すこともあるかもしれません。

しかしそれでも、「気分のよいものを探す」という意図からぶれないようにすることが大切。そして“よかったこと”が見つかったら、じっくり思いを巡らせることがポイントになるようです。

「よかったと思うことは……一番うれしかったことは……」。小さくても、どんなことでもいいのでポジティブな糸口を見つけて、1日で一番よかったことについて考えてください。このポジティブな思考の効果を感じられたら、今の一番の目的にフォーカスしてください。

「ぐっすり寝て、起きたときにリフレッシュした状態で目覚めよう」。(96ページより)

前述したように、寝ている間はすべての思考が休まるもの。そこで、身体もすみずみまで完全にリフレッシュさせることを意識することが重要だというわけです。

同時に、自分のごく身近なものに注意を向けることをも著者はすすめています。といっても、むずかしいことではありません。たとえば心地のよいベッドとか、柔らかい枕など、その瞬間のウェルビーイング、“ちょっとした幸せなこと”について考えるだけ。

そして「よく寝て、そしてリフレッシュして、よい気分のポジティブな引き寄せポイント(作用点)で目覚めよう」というように静かに意図を確認し、そうしたうえで眠りにつくといいということです。(95ページより)

著者は本書のことを、「豊かさや健康、幸せを手にして維持する法則の教科書のような本」だと述べています。「読んで、学んで、実践するための本」なのだとも。たしかに、精神、お金、健康などさまざまなことについての考え方が網羅されているだけに、なにかと役立ってくれそうです。

Source: SBクリエイティブ

メディアジーン lifehacker
2023年8月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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