【書評】『死後を生きる生き方』横尾忠則著

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死後を生きる生き方

『死後を生きる生き方』

著者
横尾 忠則 [著]
出版社
集英社
ジャンル
芸術・生活/芸術総記
ISBN
9784087212860
発売日
2023/10/17
価格
1,210円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【書評】『死後を生きる生き方』横尾忠則著

[レビュアー] 産経新聞社

美術家である著者は、20代で自らの死を表現したポスターを制作し、広告業界誌に死亡通知を掲載したことがある。故郷の友や、親交のあった作家、三島由紀夫ら自分よりも早く逝った友人をテーマに描いた作品も多い。「死」は著者の作品の重要な要素だ。

幼い頃の神戸空襲や20代で養父母を失った体験が、「死」への恐怖を強める要因になっている。だからこそ「生の証」として絵を描き続けるのだという。

三島のほか、アンディ・ウォーホルらとの交流のエピソードを交えながら、巨匠が創造の源泉にある「死」について語った一冊。(集英社新書・1210円)

産経新聞
2024年1月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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