『情報戦、心理戦、そして認知戦』
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『情報戦、心理戦、そして認知戦』佐藤雅俊・上田篤盛著
[レビュアー] 産経新聞社
ウクライナ戦争で注目された認知戦が、世界の深刻な脅威となっている。「偽情報により相手の認識を誤った方向に導き、判断を誤らせる」「ソーシャルメディアによる情報操作や偽情報」を指し、戦地から遠く離れた民間人も巻き込まれる恐れがある。中国や欧米で研究が進んでいるが、一般にはあまり知られていない。
本書では情報セキュリティー関連企業に勤務する元自衛官が過去の心理戦や情報戦などを読み解き、人工知能(AI)が進化した近未来の認知戦シミュレーションを提示。日本が直面している認知戦の脅威にどう対処すべきかを明らかにする。(並木書房・2420円)