『比嘉正子 GHQに勝った愛』井上昌子著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

比嘉正子 GHQに勝った愛

『比嘉正子 GHQに勝った愛』

著者
井上 昌子 [著]
出版社
(福) 都島友の会
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784888545624
発売日
2024/03/05
価格
1,999円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『比嘉正子 GHQに勝った愛』井上昌子著

[レビュアー] 産経新聞社

「子供たちにお米をください」

食糧難にあえぐ終戦直後、連合国軍総司令部(GHQ)に果敢に乗り込み、直談判した女性がいた。保育事業や消費者運動の先駆者として、戦前から戦後を駆け抜けた比嘉正子(1905~92年)。本著は、大阪を拠点に活動した彼女の生涯に光を当てる評伝だ。

沖縄に生まれ、神学校への入学を機に大阪へ。戦前から青空保育園を開設するなど、保育の現場で活動した。終戦間際には最愛の子供2人を立て続けに亡くす試練に見舞われるが、活動への意欲は尽きることがなかった。口癖は「子供は国の宝だよ」だったという。(都島友の会・2000円)

産経新聞
2024年3月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク