最終回「血液型別 宮部みゆき小説ナビ 後編」

宮部みゆきのこの小説がスゴイ!

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悲嘆の門(上)

悲嘆の門(上)

宮部 みゆき

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 前回から始まった風変りなナビを続行いたします。
 今回はO型から。適応力が高く、何でも受け入れる容量の大きなO型人間ですから、ここはジャンルをまたいでの複合型になること必定ですね。

 ①本所深川ふしぎ草紙
 ②レベル7
 ③孤宿の人
 ④悲嘆の門

 時代物ありSFありホラーあり、ミステリーでも社会派的要素ありの4冊です。
 ①は宮部さんの時代物デビュー作で、ご存じの方も多いはずです。怪異を扱った短編集ながら、江戸の人情も同時に味わえる秀作ぞろい。
 ②はSF的設定を持った社会派ミステリー。単行本刊行時の「レベル7まで行ったら戻れない。」という帯コピーに惹かれて手に取った読者もたくさんおられるでしょう。
 ③は私のこよなく愛する時代物長編小説。山本周五郎の『樅ノ木は残った』を思わせる堂々たる内容ですが、無類の可憐さを持つ主人公の女の子の成長物語としても秀逸です。
 ④は近作のSF長編。超能力にまつわる最も深い問題を投げかけられ、恐ろしさと悲しみを抱きつつ人生について考えさせられる作品です。
 O型のあなたなら、それぞれを時間をかけて味わって下さることでしょう。