「おしりから目が離せない…」 コーギーの可愛すぎる“しり”に特化した驚きの写真集が生まれた理由

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ふわふわのお尻に目が釘付け(写真は『コギじり』より引用)

 たいていの人にとっては意外だけれど、犬好きはもとよりコーギー好きならすぐにピンとくる魅力的な部位。

 それは、「おしり」だ。

 そんなワケ……と思うかもしれないが、実は写真集まで発売されている。コーギー専門のライフタイル誌「コーギースタイル」編集部により生み出された、その名もずばり『コギじり』(辰巳出版)。

 どういうつもりでこの写真集を作ったのか、編集長の打木歩さんに聞いてみた。

■のんびりしたおしり

――なぜ、『コギじり』を出版することにしたのでしょうか。

 コーギーは、昔から牧畜犬として飼われてきました。牛のような大きな動物を相手にしているので、しっぽを踏まれないように断尾してきたという歴史があり、短いしっぽが特徴です。

 今でも、排泄時のケアがしやすいという健康管理の面でメリットがあり、しっぽが短い子が多く、おしりがよく見えるんです。


まるで食パンみたい(写真は『コギじり』より引用)

 コーギーは胴長短足で、ダックスよりも太い胴をしていて、もっちりとした体つきをしています。後ろから見たときのおしりは“のんびり”しているみたいで、コーギー愛好家からは「コギじり」とか「桃尻」、「食パンみたい」なんて言われているんです。

 コーギーの飼い主さんから、こうした「おしりが可愛い」の声が多く聞かれますので、おしりだけを一冊にまとめることにしました。

――コーギーはいつから日本で人気になったのですか。

 1990年代に小泉今日子さんが「午後の紅茶」のCMで、すごく可愛いコーギーと共演したんです。シリーズ化されたくらい人気があったCMなので、まだ覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんね。私の主観にはなりますが、このCMを機にコーギー人気が盛り上がり、飼う方が増えたように思います。

■5万枚以上の写真から厳選された「おしり」

――『コギじり』の発売後、読者からどんな反応がありましたか?

「やっときたか!」とか、「コーギーと言えばおしりでしょ」という声をいただきました。コーギーの飼い主さんに取材でお話を伺ったり、読者に愛犬の自慢したいところをアンケートで伺うと、「おしり」という声が多く聞かれるんです。おしりの写真を送ってきてくれる読者もたくさんいますよ。

 コーギーは、飼い主さんの熱量がとても高いなと感じます。飼い主さんたちはSNSで情報共有を活発になさっていて、コミュニティ全体でコーギーを盛り上げようという雰囲気があります。「うちの子のためなら何でもしてあげたい」という想いがあるのはもちろんですが、自分の子以外でも、コーギーという犬種をまるごと可愛がっている感じがします。コーギーのグッズが出ればSNSで拡散したり、よその家で飼われているコーギーが雑誌に載れば我がことのように喜んだり、コーギーを丸ごと愛しているんだなと思います。

――『コギじり』ではたくさんのおしり写真が楽しめますが、どうやって選んだのでしょうか。

 雑誌「コーギースタイル」は年に一冊の刊行なので、すごく魅力的でも誌面で使用しきれない写真がたくさんあります。一度の取材で千枚くらい撮影するので、一冊では1万枚程度になります。それを5~6年分遡って、「走るしり」「座るしり」「投げ出したしり」などテーマに分けて楽しんでいただけるように選びました。

 雑誌の撮影時はおしりを撮ろう、と意識して撮影したわけではないのですが、自然とおしりのカットがたくさん撮れているんです(笑)。カメラマンも可愛くてつい撮っちゃったんでしょうね。

 コーギーと向き合っていると、顔だけじゃなくておしりも可愛くなってくるんです。コーギーを飼っている方はこのおしりの魅力を既にご存知でしょうが、コーギーを飼っていない方でも、癒やされて幸せな気持ちになれるんじゃないかと思います。

 ***

 コーギーのおしりは、全人類を幸せにできるしりなのかもしれない。


おしりの魅力、伝わりました?(写真は『コギじり』より引用)

Book Bang編集部
2023年11月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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