ピース・綾部のNY留学は「無謀ではなく、理にかなっていた」? 『オトナ留学のススメ』試し読み

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 年末年始は一年の区切りとして、今後の目標や計画を立てるのにぴったりな時期ではないでしょうか。
 3000人の留学を成功させた留学ソムリエ・大川彰一氏は、「”社会人の留学”は人生をアップデートさせる最強のメソッド」だと言います。
 今回は、これからの働き方・キャリアプランの参考となりそうな大川氏の著書『オトナ留学のススメ』より、留学によって大きく飛躍したピース・綾部さんの例をご紹介しましょう。

※本稿は『オトナ留学のススメ ――成功する人はなぜ海外で学び直すのか』(大川彰一(著)、辰巳出版)から一部を再編集しています。


人生100年時代。ますますリカレント(学び直し)の重要度は増してきます。

「仕事」を学び直す 
ビジネスキャリアアップ型 ――綾部祐二(ピース)

米国留学が無謀ではない理由
綾部さんが取得したビザは著名なアーティストなどに与えられる「O(オー)ビザ」と呼ばれるものです。Oビザは科学や芸術、スポーツ、ビジネスなどの分野で「卓越した業績を残している人」に対して発給される特別ビザといわれています。就学ビザなどとは違い、現地での長期的な芸能活動に目的を絞って渡米されたということになります。

彼の米国挑戦を、私は理にかなったやり方だと考えています。彼の挑戦のアプローチ方法は、自身の専門性(得意分野)を把握して、そのスペシャリスト(専門家)として海外で経験と実績を積み上げていくやり方です。これはグローバルビジネスの分野では成功の方程式に沿った方法といえます。人を評価する際に重視されることは、グローバルな舞台での経験がどれくらいあるかということです。英文のレジュメでも真っ先に「WORK EXPERIENCE(実務経験)」からチェックされることが多いのはそのためです。

彼の行動の特徴として、日本でのキャリアをリセットしてほとんどコネのない海外でチャレンジしていることが挙げられますが、ある程度のリスクを取りつつも、新たなグローバルな環境で自己の専門性に磨きをかける。そうすることで海外では、第一人者としてキャリアの評価によりつながってきます。

無謀という人が多い背景には、日本と欧米のキャリアに対する考え方の違いが大きくあります。
日本では、まだ安定志向のほうが根強いことは事実でしょう。ひとつの安定した職業やポジションを盤石にしようと執着する人が多いと、私も留学の相談を受けていて日々感じています。

一般的に専門留学とは、語学だけでなく海外の高等教育機関などで特定の技術や知識について学ぶことを指し、就職や転職の前にスキルアップを目指して参加する方が多いです。
今回の綾部さんの場合は、インプット型の専門留学というより、アウトプット型の専門留学とでもいうべきビジネスキャリアアップ型の留学スタイルです。すでに日本でエンターテイナーとして実績を残していることを前提として、さらに米国で活躍することを目的にしているのです。


いまや留学は、年齢や語学力、職業に関係なく、誰しもがチャレンジできるのです。

留学ソムリエ伝授!取り入れポイント

このタイプの留学が向いている人は、次のような方です。

・日本で専門分野の業務経験が3年以上ある
・過去に留学経験がある
・短期の海外研修や語学留学は学生時代に数回経験している
・普段の仕事の中で英語でのやりとりが多い
・自分の強みをよく理解していて次のステップに行きたい

実は、日本人の留学に対するアプローチは、今も昔も基本的にあまり変わっておらず、まず「英語の習得」から入ろうとする傾向があります。しかし、忙しい社会人は、時間的に余裕がもてず、「英語の習得」でストップしてしまう場合が多いです。
 ですので、長期留学のチャンスが一回の場合、綾部さんのように直接キャリアアップ留学に挑戦することをオススメします。
 具体的には、次のようなルートです。
①「自分の専門性の把握」
②「英語学習は隙間時間にスマホやオンラインを活用して効率的に実施」
③「キャリアアップ留学に挑戦」

このタイプの特徴は、自身の専門性(得意分野)を把握して、そのスペシャリスト(専門家)として実績を積み上げていくことです。

日本で「専門分野の業務経験」というと、ハードルが高いように感じられますが、ほとんどの社会人は潜在的にスペシャリストの要素をもっています。
ちょっとした工夫で、グローバルに通用する専門分野を自分の中に見出すことが可能なのです。

(続きは書籍でお楽しみください。)

大川彰一(おおかわ・しょういち) 株式会社留学ソムリエ 代表取締役 日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)幹事 TAFE Queensland駐日代表 1970年京都市生まれ。日本でセールス&マーケティングに約10年間携わり、カナダに渡航。帰国後、チーフ留学カウンセラーとして4年間で約1000名以上の留学やワーキングホリデーに関わる。
その後、アメリカの教育系NPOのアジア統括ディレクターとして約6年間、日本やASEANの教育機関および企業との連携によりグローバル人材育成に尽力、2000名以上の留学・海外インターンシップに関わる。海外インターンシップを大学の単位認定科目としての導入に成功、東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも携わる。 現在は「留学ソムリエⓇ」として国際教育事業コンサルティングや留学に関する情報発信を広く行う。 2018年よりオーストラリアの州立カレッジの駐日代表も兼任。 全国の教育機関、留学イベントでの講演実績は多数。東洋経済オンライン・レギュラー執筆中。

辰巳出版
2021年12月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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