鉄道への夢が日本人を作った : 資本主義・民主主義・ナショナリズム

鉄道への夢が日本人を作った : 資本主義・民主主義・ナショナリズム

著者
山岡 由美 [訳]/山崎 由美 [訳]/張 彧暋 [著]/張 〓〓 [著]
出版社
朝日新聞出版
ISBN
9784022630377

内容紹介

「ここに鉄道が通ったならば…」まだ線路が敷かれていないにもかかわらず、近代の日本人は鉄道が多大な利益をもたらすと信じ、鉄道に大いなる期待を寄せていた。「鉄道は役に立つ」と、鉄道建設の大事業をなしとげるため、債券によって資金を募り、会計制度、商業法などを整備する過程で資本主義が行き渡った。鉄道未敷設の地域では、政党政治家が有権者に敷設の公約を掲げて投票を促し、住民が中央へ陳情を繰り返すなど、民主主義的な行動で鉄道敷設の夢を実現しようとした。鉄道で各地を巡幸する天皇をみた人々は、特別仕立ての列車に国体を実感した。鉄道への信仰が近代化をおし進め、「日本人」を作ったのだが、果たしてその鉄道信仰には根拠があったのか-。歴史社会学という観点で日本の近代化の特殊性を描き出す意欲作。

データ取得日:2019/04/21  書籍情報:版元ドットコム