【気になる!】新書『「美食地質学」入門』巽好幸著

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【気になる!】新書『「美食地質学」入門』巽好幸著

[レビュアー] 産経新聞社

ブランド魚の明石鯛をおいしくする地形は、どのようにできたのか。江戸前の魚介や長野のそば、灘の日本酒は…。「素敵(すてき)な食材や料理を育む背景には、必ずといってもいいほど地球や日本列島のダイナミックな営みがある」。こう気づいたマグマ学者が、和食と日本列島の関係を読み解く。

地震や火山が集中する変動帯であることによってもたらされる、豊かな水が和食を支えているという。

ただし、美食の恩恵と引き換えに今後も地震や噴火などに見舞われる、と著者は警告する。美食を楽しむ時は、日本列島の成り立ちにも思いをはせたい。(光文社新書・946円)

産経新聞
2022年12月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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