迷わず英語を話せるようになる、使える「超万能フレーズ」3選

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10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78

『10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78』

著者
デイビッド・セイン [著]
出版社
アスコム
ジャンル
語学/英米語
ISBN
9784776212843
発売日
2023/04/27
価格
1,430円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

迷わず英語を話せるようになる、使える「超万能フレーズ」3選

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

「英語で話しても伝わらず、恥ずかしい思いをしたことがある」とか、「英語で話しかけられると固まってしまう」とか、あるいは「単語は出てくるのに、ことばにならない」とかーー。英会話について、そうした思いを抱いた方は少なくないはず。

10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78』(デイビッド・セイン 著、アスコム)は、そんな方のためにつくられたのだそうです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、アメリカで生まれ、日本に来てから約40年間にわたって英会話教室を経営している人物。

興味深いのは、「間違ったらどうしよう」「失礼があったらどうしよう」という気持ちになってしまうのは相手を思いやるからであり、素敵なことなのだと述べている点です。

とはいえ、「どうしたら英語が話せるようになるのか」についてはやはり気になってしまうところ。そこで著者は、「基本のフレーズを覚えてしまう」という方法をすすめています。

「〜がほしい」「〜でうれしい」など、よく使う表現はまるごと頭に入れてしまいましょう。

そうすれば、相手は「あ、何かほしいんだな」「喜んでくれたんだな」とわかり、「何を言おうとしているか」という最低限の意図はまず伝わります。

これでだいぶ、誤解されたり言い出せなかったりということが減るはずです。(「はじめに」より)

重要なポイントは、“最低限の意図”を伝えるという部分ではないでしょうか? たしかにそれさえ伝われば、以後の話もつながっていくかもしれません。

しかもそこで必要となる「基本フレーズ」は難しいものではなく、日常会話で使うのであれば中学英語のレベルで充分なのだとか。

こうした考え方を軸とした本書のなかから、ビジネスにも活用できそうな5章「気持ちを伝える」をクローズアップしてみましょう。

[   ]すればよかった。

I should have [   ]

こんなときに → 自分が帰ったあとに会が盛り上がったと聴いて…

I should have stayed.

(残っていればよかったな)

(134ページより)

I should have…は「〜すればよかった」という意味で、“そうしなかったことへの後悔”を表すフレーズ。

Should haveのあとには過去分詞が続くそうです。

I should have studied harder.(もっと勉強しておくべきだった)といえば、“勉強すべきだったのに「しなかった」いまの状態”を悔やむニュアンスになるわけです。

例:I should have said something.

(ひとことも発言せずに会議が終了)何か言えばよかったな。

(134ページより)

逆にI shouldn’t have…と否定形にすると、「〜しなきゃよかった」と“自分がしてしまったことへの後悔の気持ち”を表すことに。

例:I shouldn’t have done that.

(134ページより)

たとえばこの場合は、「(無駄づかいをして貯金がなくなりそう)あんなことするんじゃなかった」というようなニュアンスになるということ。(134ページより)

[   ]をありがとうございます。

Thanks for [   ].

こんなときに → 今日で会社を去ることに。お世話になった人へ…

Thanks for all your help.

(いろいろお世話になりました)

(139ページより)

Thank you.をカジュアルにしたThanks.は、フレンドリーで親しみのある表現。そのため、ちょっとしたお礼によく使われるそうです。

そしてforのあとに名刺(動名詞)をあてはめるThanks for…は、Thanks for the heads-up!「(仕事の変更点を教えてもらって)お知らせありがとう!」というように、「〜をありがとうございます」と具体的に述べるときに使うもの。

もうひとつ、誰かのサポートのおかげでうまくいったときに使うのがThanks to…。日本語での「誰かさんのおかげで怒られました」のように、皮肉で使うこともあるようです。

例:Thanks to you, we succeeded!

(同僚のおかげで商談が大成功)あなたのおかげでうまくいきました!

(139ページより)

Thank you so much. / Many thanks! / Thanks a lot.など、ネイティブはなにかにつけて「ありがとう」と感謝の気持ちを言語化するもの。いろいろなバリエーションがあると、コミュニケーションもスムーズになるからです。(139ページより)

[   ]に賛成です。

I agree with [   ].

こんなときに → トラブルの解決策を話し合っていて…

I agree with you.

(あなたに賛成です)

(142ページより)

agreeは「賛成する」という意味なので、I agree with…で「〜に賛成です」というフレーズになることに。

話し合いなどで、誰かの意見や考え方に賛成するときに使うわけです。なおwithのあとには人だけでなく、I agree with the plan.(その計画に賛成です)のようにことがらをあてはめることもできるそう。

例:I agree with Ken.

(誰の意見に賛成かを聞かれて)私はケンに賛成です。

例:I agree with your opinion.

(会議で他の人の意見を聞いて)あなたの意見に賛成です。

(142ページより)

単に「賛成する」だけでなく「大賛成!」といいたいときは、completelyなどを使って強調することも可能。

例:I agree with you completely.

I totally agree with you.

I agree with you one hundred percent.

(142ページより)

これらはどれも、「(相手の素晴らしい意見を聞いて)あなたに大賛成です」を意味するということ。(142ページより)

最初から読み進めてもいいでしょうし、辞書のように使いたいシチュエーションを引いて活用するのもOK。自分に合った使い方ができるわけで、なにかと役に立ってくれそうです。

Source: アスコム

メディアジーン lifehacker
2023年5月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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