18年勤めた映画会社を退職し、欧州21カ国を鉄道で巡る2カ月の旅に向かった著者。各国のさまざまな世界一を体験するという旅の目的が果たされたことは、出会った人々の笑顔の写真から想像できる。
ドイツの古城でビール合宿という名の大宴会を楽しみ、スペインでは深夜0時開店のフラメンコバルで踊って熱唱。さらには南仏ヌーディスト・ビーチでの裸のつき合いと、衝撃の光景のリポートは驚くばかり。ドラマ化された『ガンジス河でバタフライ』をはじめ著者の旅は自由で豪快。「死ぬときに後悔したくない」の思いが一貫している。(幻冬舎文庫・869円)

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2023年8月19日 掲載
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