『路上のジャズ』中上健次著

レビュー

4
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路上のジャズ

『路上のジャズ』

著者
中上 健次 [著]
出版社
中央公論新社
ISBN
9784122062702
価格
972円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『路上のジャズ』中上健次著

[レビュアー] 産経新聞社

 中上健次のジャズと青春をめぐるエッセーを独自に編集したものだ。『破壊せよ、とアイラーは言った』も収録されている。
 昭和40年、18歳の中上は和歌山県から上京する。新宿の「ジャズ・ヴィレッヂ」なるジャズ喫茶に毎日のように入り浸り、5年間ジャズをシャワーのように浴びながら過ごした。「ジャズの自由、コルトレーンの自由、いや発語する者の自由とは、切っても血が出る自由なのである」と覚悟を決めた中上は、騒乱の時代をタフに生きてゆく。1960年代、新宿、ジャズ、という言葉にひっかかりを覚える者にとって興味深い一冊だ。(中公文庫・900円+税)

産経新聞
2016年8月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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