「高橋」をうならせたら50万。―高橋書店が「第19回手帳大賞」発表表彰式を開催

文学賞・賞

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10月21日、高橋書店主催「第19回手帳大賞」の発表表彰式が、東京・千代田区の帝国ホテルで開催された。

手帳大賞は「名言・格言部門」と「商品企画部門」の2部門からなっており、名言・格言部門では「思わず手帳にメモしたくなった身近な人の名言・格言」が、商品企画部門では「実際に商品化することを前提とした手帳・日記・家計簿のアイデア」が募集されていた。審査員は、泉麻人(コラムニスト)・椎名誠(作家)・黛まどか(俳人)の各氏。

表彰式は主催者・髙橋秀雄社長のあいさつで始まり、各部門の発表、賞金と副賞の万年筆の贈呈と続いた。

「第19回手帳大賞」発表表彰式

「お父さんのにおいはおつかれ様のにおい。」という息子さんが発した一言によって名言・格言部門の大賞を受賞した塚本勝子さんは、「子どもによって、気付かされたことはたくさんあります。そんな日々の中で息子から出て来たこの言葉を評価してくれて、自分の子育てに○をいただけたような気持ちで、今後の育児の励みになります」と喜びを語った。

高橋みなみさん

懇親会では、「手帳は高橋」広告キャンペーンのキャストに選ばれた歌舞伎役者・市川猿之助さんのメッセージムービーが流された後、もう一人のキャストであるAKB48総監督・高橋みなみさんが登場し、トークセッションが行われた。高橋みなみさんは「アドリブ力を高めるため、日頃から素敵だなと思った言葉は手帳にメモ書きして、時々振り返る」と手帳の使い方を披露し、「手帳は今を受け入れ、未来を書きとめるもの」との名言を残した。

受賞作:名言・格言部門

応募総数は19,452通。

大賞

 「お父さんのにおいはおつかれ様のにおい。」(塚本 勝子・パート主婦)

6歳の息子が、父親にぎゅーっとして言った一言です。子供なりに父親の頑張りを分かっているのだと感動しました。

◆泉麻人賞

 「雨にジャズば習(なろう)とる」(高橋 絵美・会社員)

雨が降る中、小学5年生になる友人の息子が、傘をささずに顔で雨を受けていました。「何をしてるの?濡れちゃうよ」と、私が話しかけるとこの言葉が。彼は今ピアノに夢中だそうですが、将来は有能なピアニストか、はたまた偉大な詩人になるのでは・・・と思わされた一瞬です。

◆椎名誠賞

 「顔じゃいけませんか?」(高辻 清長・無職)

二人の内のいずれかが50代であれば割引きになる映画館の入口で「何か証明になるものは?」と訊かれ、妻がとっさに言った一言です。

◆黛まどか賞

 「思い出は心の非常食」(小田嶋 幸美/自営業)

大学の時の先輩の名言です。確かに、こう考えるとその時辛くても、さみしくても「良い時もあったな」と少し冷静になって乗り切れます。良い思い出があればある程、がんばれます。

受賞作:商品企画部門

応募総数は1,330通。最優秀企画賞には2点が選出された。

最優秀企画賞

 「5W1H手帳」(茨城大学教育学部齋藤ゼミチームD)

年間予定表、月間予定表、1日1頁予定表の全てに「5W1H」項目を設けた、これまでありそうでなかった企画です。

 「時間軸-メモ領域並列配置型 見開き一週間バーティカル式手帳」(佐々木 滉太・会社員)

見開き頁を縦横ブロック状に8分割したバーティカル式手帳です。

元記事「「高橋」をうならせたら50万。―高橋書店が「第19回手帳大賞」発表表彰式を開催

写真:日本出版販売

日本出版販売 ほんのひきだし
2015年10月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

日本出版販売

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