あの芥川賞作品はスマホで書かれたものだった! 稲垣吾郎も驚愕

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 稲垣吾郎さん(43)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に2月24日、小説家で劇作家の山下澄人さん(51)が出演した。山下さんがかつて在籍していた「富良野塾」の内幕と特殊な執筆方法が明らかになった。

■自伝的青春小説

 山下さんは1月19日「しんせかい」にて第156回芥川賞を受賞した。山下さんは19歳のとき脚本家の倉本聰さん(82)が主宰する富良野塾に入塾した。1996年からは劇団も主宰し、俳優として舞台にもあがっていた。45歳のころ小説の執筆をはじめると瞬く間に頭角をあらわし、これまで3度も芥川賞にノミネートされていた。

4度目のノミネートで受賞となった今作「しんせかい」は、山下さん自身と富良野塾をモデルにした自伝的な青春小説。演劇塾での2年間の生活や【先生】との交流も描かれる。

 これまで倉本さんは山下さんの小説について「最後まで読めねえよ、難しい、よくわからない」と評していたという。しかし今作が芥川賞を受賞した際に倉本さんは「うれしいですよ、本当に」とコメントしており、「びっくりするくらい喜んでくれて、それはよかったなと思いました」と山下さんもほっとした様子だった。

■富良野塾の内幕

 番組で山下さんは富良野塾のオーディションの様子や、塾での生活について語った。塾生は芝居を学ぶだけではなく、農作業や大工仕事も行い、自給自足の共同生活を送っていた。山下さんは当時の写真を公開しながら辛かった農作業や稽古の様子を解説した。厳しい自然の中での娯楽もない生活だが、稲垣さんは塾生たちの様子について「楽しそうに見えちゃうんだけどね」と山下さんに問うと、山下さんも「楽しかったと思いますよ」と当時を振り返った。

 その後山下さんと稲垣さんによる「しんせかい」の朗読が行われ、稲垣さんは「セリフの掛け合いでお芝居みたいですね」と同作の感想を語った。

■スマホで書いた「しんせかい」

 45歳から小説を書き始めた山下さんは執筆方法も独特。「スマホを使って書いて、分量がわからないからiPadに飛ばしてそれでいじったりする」とスマートフォンのメモ帳機能を使い執筆するという仰天の方法を明かした。「しんせかい」もその方法で書いたという。山下さんは「いつでも電車の中でも、寝転がってても書ける。すごく便利やなと思った」と話し「とにかくどこでもやれる、ちょっと時間があればできる」と喫茶店などでスマホを使い数時間書くこともあると明かした。

 稲垣さんは「スマホって初めて聞きましたねえ」と驚きをあらわし、「あいつ仕事しないでLINEばっかりしてると思われちゃいますよ」と笑いながら心配していた。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回3月2日のゲストはお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年2月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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