越えていく人

南米、日系の若者たちをたずねて

越えていく人

著者
神里 雄大 [著]
出版社
亜紀書房
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784750516851
発売日
2021/03/10
価格
1,980円(税込)

内容紹介

日系移民の子孫たちの言葉から浮かび上がる、もう一つの日本近代史

この本を読み進めていて何より実感できたのは、私たちがどんな国に帰属していようと、どこに移り住もうと、所詮は誰しも地球という惑星の、逞しき住民ということだ。
--ヤマザキマリ氏

出会えば出会うほどわからなくなる。それでも少しずつわかっていく。
期待を現実で溶かしていくための、ゆっくりで誠実な旅の記録。
--望月優大氏

私もそうだけど、もう誰もかもがじつは日系移民なんだな、たまたま日本に住み続けてまだ移動してないだけで。
そのあり方は私たちが思っている「日本人」よりはるかに多彩だ。
--星野智幸氏

移民たちはみな未知なる世界へと旅に出たが、それは〝同一性・帰属意識〞を探求する旅でもあった。
だが彼らは帰る場所を探しているわけではない。陽が昇る未来に向かい今も旅を続けているのだ。
--宮沢和史氏

沖縄からペルーへ移住した先祖を持ち、首都リマで生まれた演出家。
二〇年ぶりに訪れた生まれ故郷で、沖縄系日系人の祭りに参加する。
——自分もここで日系人として育っていたかもしれない。

かつて多くの日本人が南米へ渡った。
その子孫にあたる若者たちの話を聞きたい。
ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ボリビア。
彼らをたずねる旅が始まった。

データ取得日:2024/04/26  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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