三島由紀夫 幻の皇居突入計画

三島由紀夫 幻の皇居突入計画

著者
鈴木 宏三 [著]
出版社
彩流社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784779170607
発売日
2016/05/13
価格
1,980円(税込)

内容紹介

「三島事件」は昭和史における大きな謎のひとつである。

この謎を解明するには「檄文」の読解が重要なのである。

兄・鈴木邦男(一水会顧問)の影響で、三島事件への関心を
持ち続けてきたという著者。
「三島」を政治的にではなく文学的に、特に西欧的な知の枠組み
のなかで理解することが必要と考える。
憲法改正を訴えて自決した三島だったが、
その主張は一貫したものではなかった。
昭和44 年10 月21 日、自衛隊の治安出動の可能性が消え、
同時にそれまで彼が築き上げてきた決起計画が
すべて水泡に帰した。
皇居突入計画は、小説「英霊の聲」における昭和天皇への
呪詛と関係する。
当初の計画では、行動の世界のクライマックスは
文学と密接にかかわるはずのものだった。
その皇居突入計画が市ヶ谷の自衛隊乱入へと
切り換えられたため、
行動の世界が彼の文学の世界とは接点を持たないままに
終わってしまったのであった。

データ取得日:2024/05/05  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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