齊藤京子(日向坂46)初単独主演ドラマ『泥濘の食卓』に懸けた思い

インタビュー

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泥濘の食卓 1

『泥濘の食卓 1』

著者
伊奈子 [著]
出版社
新潮社
ジャンル
芸術・生活/コミックス・劇画
ISBN
9784107724991
発売日
2022/06/09
価格
748円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

齊藤京子(日向坂46)初単独主演ドラマ『泥濘の食卓』に懸けた思い

[文] 新潮社


齊藤京子さん(日向坂46)

 日向坂46の齊藤京子さんが初単独主演を務める、2023年10月21日(土)放送開始のドラマ「泥濘(ぬかるみ)の食卓」(テレビ朝日系土曜ナイトドラマ、毎週土曜よる11:30~)。
 齊藤さんは、田舎町のスーパーで働く捻木深愛(ねじき・みあ)役を演じます。
 食生活も変わったと言うほど役作りに励む齊藤さんの作品への思いや、齊藤さんが原作マンガの作者・伊奈子さんに聞きたかったこととは――。

※本記事は新潮社・月刊コミックバンチ 2023年11月号掲載のインタビューを再編集して公開しております。

 ***

――深愛役のオファーが来たときの気持ちをお聞かせください。

 本当に嬉しかったです。これまで日向坂46のドラマや、あと乃木坂46と櫻坂46、日向坂46の3坂道でのドラマには出演させていただいたことがあるんです。けれど、こうしてグループとしてではなく単独で出演させていただくのが初めてだったので、お話を聞いたときはすごく嬉しくて。しかも、初めての主演なので、決まったときから気合いが入って、毎日『泥濘の食卓』に触れています。マンガや台本を読んだり、作品のことを考えてない日がないくらい。こうやってお話しているときはまだ撮影が始まっていないですけど、本当に撮影が楽しみです。

――ドラマ『泥濘の食卓』の原作はマンガになります。普段からマンガを読んでいますか?

 いえ、そもそも本を読むのが得意ではなくて、なかなか一冊の本を読むことができなくて。『泥濘の食卓』は、発売していた5巻まで読みました。

――原作マンガを読んだときの印象をお聞かせください。

 唯一無二の作品だなって思いました。読んだときもすごく物語に入り込んじゃいましたね。

――捻木深愛の言動が、唯一無二感に繋がっているんでしょうか?

 そうですね。深愛は、好きになった相手の奥さんに寄り添っていく。奥さんの病をよくしたいと思って、奥さんの笑顔が増えていくことに喜びを感じているんですよね。そこが本当に面白いです。

――インタビュー前にはポスター撮影がありましたが、そのときの齊藤さんからは深愛らしさを感じました。本作の役作りのために、取り組んでいたことはありますか?

 2巻~5巻が電子書籍のみだったのでそちらを拝見したんですけど、深愛の姿がわかりやすく描写してあるコマを見て、ヘアメイクを真似していました。あと、私はもう少し髪が短かったんですけど、お仕事が決まってから髪を伸ばし始めました。いまでは深愛と同じぐらいの長さになったんですが、そうしたら髪のケアも気になって「お手入れしたいな」と思うように(笑)。原作の深愛を忠実に再現したいので、そういうところからも役作りを心掛けています。

――ほかにありますか?

 食べることがすごく好きなのですが、もうちょっとシャープなほうが深愛に近いかなと思って、ポスター撮影の2週間前くらいから食生活を意識しています。

――好きな食べ物を控えたり?

 そうですね。私はジャンクフードが本当に大好きなんですけど、最近はサラダを食べるようになったりして。私のことをよく知っているファンの方だったら、びっくりするような食生活だと思います(笑)。

――これから撮影が始まりますが、深愛を演じる上で意識しようと思っていることはありますか?

 私が思う原作の深愛は、かわいらしいイメージなんです。本来、私は声が低くて、おじさんっぽいと言われたこともあるんですけど(笑)、撮影では気持ち高めの声にしようと考えています。というか、演じたら自然に高くなると思います。たまたまですが、いま私とほぼ同い年なので、絶対に彼女になれると思い込んで(笑)、撮影では深愛を自分に降ろして演じたいです。

――まさに深愛になりきって撮影に臨むんですね。

 はい。原作に忠実でありたいっていう気持ちがとても強いんです。

■女優として活動できるきっかけの作品になったらいいな、ってすごく思っています


『泥濘の食卓』でドラマ初単独主演を務める

――撮影に向けて、セリフはどんな場所で覚えることが多いですか?

 自宅です。それと、共演者の方と本読みすると、そのシーンのセリフが入ってきますね。

――実際に共演者の方と演技するのが待ち遠しいですね。

 はい。いまも話している隣で共演者の皆さんがポスター撮影していますが、「ちふゆさんだ」ってチラチラと見ちゃって(笑)。

――いまは尾崎ちふゆ役の方がポスター撮影をしていますね。演じる方やポスターが発表されるのが楽しみです。

 原作から飛び出たみたいに、めっちゃ、ちふゆちゃんですよね。見られて幸せです。

――ドラマへの期待も高まります。

 あとは私がお芝居を頑張るだけです(笑)。みなさん完全にキャラクターそのままなので、私も頑張って深愛になりたいと思います。

――これまでもドラマや舞台に出演していますが、出演してみて気づいたことはありますか?

 2019年に舞台『サザエさん』の公演期間中に、日向坂のドラマがあって、ドラマと舞台を行ったり来たりしたことがあったんです。舞台が終わったあとにドラマに行ったら、プロデューサーさんから「いま舞台モードになっているから、発声とかももっと小さくていいし、ナチュラルでいい」って教えていただいて。そのときに、舞台とドラマでのお芝居の分け方って全然違うんだなって感じましたね。

――齊藤さんにとって、演技とはどういうものですか?

 すごく楽しいです。元々は歌手になりたいぐらい歌が大好きなんですが、以前出演させていただいたドラマで、お芝居もこんなに楽しいんだって感じました。『泥濘の食卓』が女優として活動できるきっかけの作品になったらいいな、ってすごく思っています。

――最後に読者に向けてのメッセージをお願いいたします。

 今回この作品に携わらせていただいて、本当に光栄です。原作のファンの方に「本当に深愛ちゃんだ」って思っていただけるように、私も精一杯演じさせていただきますので、ドラマを楽しみにしていただけたらなと思います。ぜひドラマを観てください。

撮影/曽根香住 文/朝倉佑太(SUNPLANT)

新潮社
2023年10月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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