『インド―グローバル・サウスの超大国』
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【気になる!】新書『インド』近藤正規著
[レビュアー] 産経新聞社
人口で中国を抜き、高い経済成長と独自の外交で世界の注目を集めるインドについて、カーストから政治経済、格差、日印関係まで幅広く解説した入門書。外交面では、ブータンやスリランカなど周辺国で軍事・経済的影響を拡大する中国との関係も取り上げた。
IT大国の実情が興味深い。インド工科大などのトップクラスの学生は米企業に青田買いされ、「米国本社に直接採用される卒業生の15万ドル(1950万円)を超す初任給」が毎年話題になる。巨大IT企業のCEOら多くのインド出身のエリートが米国で働き、インド系移民のロビー団体も力をつけているという。(中公新書・1078円)