【児童書】『エゾナキウサギ』佐藤圭写真・文

短い耳が愛らしいエゾナキウサギは体長１５～２０センチ。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種とされ、北海道の大雪山系など限られた地域に生息している。氷河時代に北海道とユーラシア大陸が地続きになった頃に渡来したと言われ、「氷河期の生き残り」とも呼ばれる。

本書の作者は、エゾナキウサギの生態を１３年にわたり観察してきた写真家。どんな場所に巣があるのか、何を食べるのか、どのように越冬するのか、暮らしぶりをカラー写真で紹介する。遠くにいる仲間と鳴き声でコミュニケーションをとり、天敵が現れると伝え合う様子や求愛行動なども。親子で楽しめる。（文一総合出版・２２００円）

• 文一総合出版
• 佐藤圭
• 鳴き声できずなを結ぶ エゾナキウサギ

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