難病に立ち向かう妻と家族の記録 レビュー 新潮社 新潮45 [レビュー] (科学) 『みぞれふる空 脊髄小脳変性症と家族の2000日』 著者 米本 浩二 [著] 出版社 文藝春秋 ジャンル 文学/日本文学、評論、随筆、その他 ISBN 9784163763002 発売日 2013/04/22 価格 1,430円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 難病に立ち向かう妻と家族の記録 [レビュアー] 山村杳樹(ライター) 妻が強く共感した、正岡子規の「人の希望は初め漠然として大きく後漸く小さく確実になるならひなり」(『墨汁一滴』)という言葉に、著者も希望を見いだす。 動揺する家族を冷静に見つめ、日常の細部を克明に描く著者の筆致は優しい。 「人知を超えたものという意味で、『震災』が、私には『難病』と同義語に思えた」と著者は書く。妻の病気は現在も進行中である。原発事故と同様に――。 2013年6月号 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 山村杳樹 科学 ノンフィクション 米本浩二 みぞれふる空 文藝春秋