こうして日本人は誤解される! ネイティブがあまり使わない英語表現――失礼にならない「ビジネス英語」言い換え辞典

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2勘違いされてしまうフレーズに注意(photo by カメラ兄さん.photoAC)

楽天やファーストリテイリングのように、英語公用語化を導入する企業が日本で少しずつ出てきています。グローバル化が進む今、公用語といかないまでも、同僚や取引先として、会社でネイティブと英語のコニュニケーションをとる場面が増えていくでしょう。

しかし、私たち日本人が使いがちな英語で、実は相手との関係やシチュエーションによっては、失礼になったり、相手を不快にさせたりしてしまう表現があるようです……。

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■中学や高校の英語教科書で習った英語は、トラブルのもとに?

そもそも、私達が学生時代に勉強した教科書に登場する英会話は、英語で「意思疎通を図る」ことだけを前提としており、文化の異なる者同士が接触することで起こり得る「潜在的なトラブル」を想定していません。

日本国内のさまざまな企業で英語学習コンサルティングを行なう、佐藤洋一氏によると、ネイティブとビジネスの場でコミュニケーションをとる上で大切になるのは、以下の3つをバランスよくおさえることだそうです。

1、聞き手と話し手の心理的な距離(どれくらい親しいか)
2、聞き手と話し手の権力関係(どれくらい立場の差があるか)
3、ある行為がある文化の中でどれだけ容認されるかの認識の程度(どれくらい文化の違いがあるか)

■外国人が嫌がる質問は“Where do you live?”

英語で相手と親しくなろうとする際に、「外国人が嫌がる質問」があります。その1つが、「どこに住んでいますか?」という意味の“Where do you live?”というフレーズ。

日本人にとってみれば、世間話程度であり、特に問題のなさそうな質問です。しかし実は、英語圏においてこの表現は警察官が職務質問をするときによく使われるフレーズであることから、権力的に聞こえ、相手に「答える義務感」のようなものを感じさせてしまいます。

そこで、“Where do you live?” ではなく、こう言い換えてみてください。

“Where are you based?”(どこに拠点がありますか?)

“based”とすることで、住まいだけではなく職場やよく行く場所へと、答える余地が広がり、相手の心理的な抵抗を小さくすることができます。また、プライベートな質問をする場合には、“May/Can/Could I ask …?”という聞き方もおすすめです。

■“Pardon?”ばかりで聞き返されることに、ネイティブはイライラ

ネイティブの話す内容が難しかったり、早口でほとんど聞き取れなかったなんてことは、日本人にとってありがちではないでしょうか。その時、聞き返すためのフレーズとして教科書によく出てきたのが“Pardon?”です。

“Pardon?”は短いフレーズで日本人にとって使いやすく、多用してしまいがちです。しかし、聞かれる相手は一度言ったことを何度も言い直さなくてはならなくなり、苦痛を感じることも。

そこで役立つのは、Pardon? ではなく、聞き取れなかった部分だけを疑問視に置き換えて聞き返す方法。

たとえば、“I am thinking about the possibility for the surrounding water to be contaminated as the negative aspect of our new project.”(新規事業の負の側面として、周囲の環境に水質汚染をもたらしてしまう可能性について考えています。)といった会話の中で、“contaminated”(汚染させる)という部分だけが分からなかったとします。

その場合、“the surrounding water to be what?”(周囲の環境に水質が何ですか?)と聞き返せば、相手は必要な部分を繰り返すだけですみます。

それでもわからない場合は、“What do you mean by that?”(それをどういう意味でおっしゃっているのですか?)というフレーズを使い、別の言葉で言い換えてもらえるよう伝えるのも大事です。ただ、 「もう一度」と聞き返すだけではなく、話し手のことを思った聞き返し方を意識することが大切です。

日本実業出版社
2016年5月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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