-
- 豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品
- 価格:1,980円(税込)
MLB(米大リーグ)が毎年選手につぎ込む年俸総額は、15 億ドルに上ると言われている。天井知らずの金額が動く一方で、契約期間中に故障する投手は増加の一途を辿っており、毎年投手の50%が故障者リスト載る。
2015年、テキサス・レンジャーズに所属しているダルビッシュ有投手が、オープン戦に登板した際に右腕に違和感を覚えて、1回わずか12球で降板した。その後の検査で靭帯を損傷した事が判明。大リーグ所属投手の25%が受けていると言われる、「トミー・ジョン手術(腱移植による靭帯再生術)」を受けた。
この「トミー・ジョン手術」をすれば球速が上がると信じて、健康な肘にメスを入れるという噂さえあるという。 最先端の医学と巨額の資金に支えられる「大リーグ」においてすら、なぜ腕は壊れ続けるのか。
著者であるジェフ・パッサンが、1000日以上の日数を費やしアメリカ人投手に密着取材。ダルビッシュ有投手や、1988年当時ヤクルトスワローズに所属し「トミー・ジョン手術」を受け、現在は野球解説などで活躍している荒木大輔氏など、日本での事例も1章分の分量で紹介している。
このような「トミー・ジョン手術」をはじめとする、投手の故障問題に関する著作は米国では数多く出版されているが、日本では翻訳書を含め未だ出版されておらず、本書『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』が日本初の書籍となる。
Jeff Passan(ジェフ・パッサン)
10 年以上にわたり米国YahooSports で活躍するベースボール・コラムニスト。共著に、大学のスポーツ選手権に蔓延する問題を指摘した『Death to the BCS』がある。
棚橋志行(たなはし・しこう)
1960 年三重県生まれ。東京外語大英米語学科卒。出版社勤務を経て翻訳家へ。主な訳書にマイク・タイソン『真相』(ダイヤモンド社)、ロジャー・エンジェル『球場(スタジアム)へいこう』(東京書籍)など。
-
2017年4月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
関連ニュース
-
広島は物価が安いから?! 広島愛に溢れた久米宏がカープ選手の年俸の安さを解説
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](野球)
2016/09/23 -
「打撃記録と引き換えに、この試合勝たせて!」八百長試合か? プロ野球最弱球団伝説
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](野球)
2016/05/12 -
アンジャッシュ渡部が熱くオススメ「今年の高校野球は100年に1度のハマるべき機会」そのワケとは
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](野球)
2016/08/16 -
「新宿鮫」最新作がノベルス版で発売「『暗約領域』は「新・新宿鮫」への、まさに繋ぎの作品となった」[ノベルスベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集/海外の小説・詩集/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド/SF・ホラー・ファンタジー)
2021/12/25 -
高橋一生、飯豊まりえ出演映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」大ヒットでノベルス版3冊もベストセラーに 映画ノベルス文庫も発売
[ニュース](日本の小説・詩集/海外の小説・詩集)
2023/06/10