「新宿鮫」最新作がノベルス版で発売「『暗約領域』は「新・新宿鮫」への、まさに繋ぎの作品となった」[ノベルスベストセラー]

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 12月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノベルス第1位は『国王の受難 デルフィニア戦記外伝4』が獲得した。
 第2位は『暗約領域 新宿鮫XI』。第3位は『仮面をぬいだ花嫁 ワイオミングの風』となった。

 2位の『暗約領域 新宿鮫XI』は大沢在昌さんの人気警察小説シリーズ「新宿鮫」の最新作。2019年に単行本で発売され、今回ノベルス版として発売された。シリーズ全体では8年ぶりの新作となっており、前作「絆回廊」でこれまでの主要キャラクターに大きな変化が起き、今作では主役の鮫島に深く関わる新たなキャラクターも登場する。大沢さんは連載終了後のインタビューで《鮫島にとって、『絆回廊』で失ったものから自分の日常に戻れるきっかけになるのが、今回の事件だったのかなと。日常なんてつまらないけど、なくしてみると、いかに貴重だったかわかる。『暗約領域』は、まさに鮫島の再生の物語だね。》(『暗約領域 新宿鮫XI』特設サイトより)と語り、《『暗約領域』は「新・新宿鮫」への、まさに繋ぎの作品となったと思う》と読者の期待を誘っている。

1位『国王の受難 デルフィニア戦記外伝4』茅田砂胡[著](中央公論新社)

「舞台デルフィニア戦記」に合わせて刊行された「公式ガイドブック」に収録された3中篇(「王女誕生までの七日間」「鷹は翔んでいく」「国王の女難」)に書きおろし作を加えた外伝集。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『暗約領域 新宿鮫XI』大沢在昌[著](光文社)

孤独の中、捜査に没入していた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、北新宿のヤミ民泊で男が射殺されるのを目撃した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人刑事・矢崎と組んでの捜査を命じる。その殺人の背後には、公安、ヤクザ、北朝鮮、国際犯罪者、さらに謎の美女らの欲望と陰謀が幾重にも絡み合っていた。捜査を進める鮫島は、謎の獲物を巡る彼らの苛烈な“争奪戦”に巻き込まれていく――。冒頭からラストまで一気読みの、哀愁、感動、痛快さと緊迫感あふれる圧倒的な傑作長編!(光文社ウェブサイトより)

3位『仮面をぬいだ花嫁 ワイオミングの風』ダイアナ・パーマー[作]平江まゆみ[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

家族も友達もいないアイダが身を守る唯一の方法――それは、“次々に情事を楽しんでは男を捨てる悪女”という仮面だった。元夫に駐車場の2階から突き落とされ、心身の後遺症に苦しむ彼女は、男性を近づかせないため、懸命に鉄壁を築いてきたのだ。先日の社交パーティでは、その真実を知らない大富豪ジェイクにあからさまに侮蔑的な態度をとられ、ひどくつらい思いをした。ところが、後遺症の影響で歩くのもままならなかったある日、車が故障して困っていたアイダに、意外にもジェイクが声をかけてきた。アイダを病院まで送り届けた彼は、おもむろに彼女の携帯を手にすると、何やら操作してから返して告げた。「僕の携帯の番号を入れておいた」(ハーパーコリンズ・ジャパンウェブサイトより)

4位『魔界都市ブルース 傀儡人の宴』菊地秀行[著](祥伝社)

5位『チェンソーマン バディ・ストーリーズ』藤本タツキ[原作]菱川さかく[小説](集英社)

6位『長野電鉄殺人事件』西村京太郎[著](徳間書店)

7位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[著]矢島綾[著](集英社)

8位『大聖堂のある町 ベティ・ニールズ・コレクション』ベティ・ニールズ[著]塚田由美子[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

9位『鬼滅の刃 風の道しるべ』吾峠呼世晴[著]矢島綾[著](集英社)

10位『王の子を宿したウエイトレス』アニー・ウエスト[作]仁嶋いずる[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

〈ノベルスランキング 12月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年12月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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