松坂桃李、絶賛! 道尾秀介『透明カメレオン』が文庫化

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 道尾秀介『透明カメレオン』の文庫版がKADOKAWAから発売された。

『透明カメレオン』は、ラジオパーソナリティの恭太郎を含めたバーの仲間たちが、「ある殺害計画」を手伝わされることになるエンタメ小説。2013年から2014年まで学芸通信社の配信で、信濃毎日新聞、熊本日日新聞、高知新聞、秋田魁新報、北國新聞、神戸新聞に掲載後、2015年にKADOKAWAから単行本化している。

 文庫版には、カバーの装画を担当したイラストレーターの丹地陽子が描き下ろした挿絵が掲載されているほか、ラジオパーソナリティとして活躍する鈴木おさむの解説も付く。

 また、著名人からのコメントも寄せられており、俳優の松坂桃李は「序盤の穏やかな展開に浸っていると、気づいた時にはもう遅い。後半に向かうにつれ、自分のページをめくる手のスピードを止められないほど物語にのめり込んでしまい、ゾクッとしました」と本作を絶賛している。

 著者の道尾秀介は、1975年生まれ。2004年に『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。2005年に上梓された『向日葵の咲かない夏』が2008年に文庫化され100万部を超えるベストセラーに。2007年に『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、2009年に『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞、2010年に『龍神の雨』で第12回大藪晴彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞を受賞。2011年には史上初となる5回連続候補を経て『月と蟹』で第144回直木賞を受賞している。著作に『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』などがある。

2018年1月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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