東海三県の書店員が選ぶ「日本ど真ん中書店大賞」小説部門1位は湊かなえさんの『未来』

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 8月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『下町ロケット ゴースト』が獲得した。
 第2位は『ファーストラヴ』。第3位は『万引き家族』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『未来』。デビュー10周年を迎えた湊かなえさんの最新作だ。10周年にふさわしくこれまで湊さんが描いてきた母と子の関係や隠された罪、学校での人間関係などのテーマが再び取り上げられた集大成とも言える作品となっている。

 同作は8月22日に発表された「日本ど真ん中書店大賞」の小説部門で1位を獲得している。日本ど真ん中書店大賞は東海三県(愛知・三重・岐阜)の書店員、図書館員が本当におすすめしたい作品を選ぶ賞で、小説部門の他に作品の舞台・タイトルが東海エリアに関する作品を選ぶご当地部門なども選出される。今回ご当地部門で1位となったのは『ナゴヤ歴史探検』名古屋市教育委員会[編](ぴあ株式会社)。名古屋私立中学校の全生徒に配られる郷土史を学ぶための副読本だが、わかりやすく面白と評判で一般書店でも販売されることとなった一冊だ。

1位『下町ロケット ゴースト』池井戸潤[著](小学館)

大人気シリーズ、待望のシリーズ最新刊! 宇宙(そら)から大地へ。いま、佃製作所の新たな戦いの幕が上がる! 2015年に放映されたドラマ「下町ロケット」(TBS日曜劇場)の大ヒットも記憶に新しい、「池井戸潤、絶対の代表作」に待望のシリーズ最新刊が登場!(小学館ウェブサイトより抜粋)

2位『ファーストラヴ』島本理生[著](文藝春秋)

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか? 臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『万引き家族』是枝裕和[著](宝島社)

とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。ある日、治はゆりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、一緒に「家族」として暮らすことに。年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。6人家族として幸せに暮らしていたが、ある出来事を境に、彼らの抱える「秘密」が明らかになっていく―――。(宝島社ウェブサイトより)

4位『かがみの孤城』辻村深月[著](ポプラ社)

5位『送り火』高橋弘希[著](文藝春秋)

6位『むすびつき』畠中恵[著](新潮社)

7位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

8位『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(4)』夕蜜柑[著](KADOKAWA)

9位『世界最強の後衛 迷宮国の新人探索者(3)』とーわ[著](KADOKAWA)

10位『未来』湊かなえ[著](双葉社)

〈単行本 文芸書ランキング 8月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年8月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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