稲垣吾郎「面白い!この見比べ」ルーベンス作品の新たな楽しみ方に感動[ゴロウ・デラックス]

テレビ・ラジオで取り上げられた本

201
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


TBS「ゴロウ・デラックス」公式サイトより

 稲垣吾郎さん(45)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に14日、西洋美術史家の木村泰司さんが出演した。木村さんが「バロックの巨匠」ルーベンスの人物像を解説した。

■絵画をより楽しむために「裏」を知る

 この日のゴロウ・デラックスは東京上野の国立西洋美術館で開催中のルーベンス展に出向いてのロケ。ルーベンス展は国内では過去最大規模の展覧会として話題沸騰中。ルーベンスはルノワールやドラクロワなど後世の巨匠たちにも多大な影響を与えた、西洋美術を語る上で避けては通れないほどの人物だ。

 課題図書は木村さんの著書『人騒がせな名画たち』(マガジンハウス)。誰もが知る名画の裏側にある時代背景や驚きのエピソードが詰まった一冊だ。木村さんは同書で19世紀前半までの絵画の楽しみ方を紹介している。《西洋絵画を本当の意味で「楽しむ」ためには、この「裏」を知らなければ始まりません。そしてその「裏」を知るには、そのための土台となる知識が必要です。つまり「絵画を読む」ための知識です》と述べ、当時の西洋絵画は教義や思想などのメッセージを伝えるためのものであったと解説。そのため《感性に訴えるよりも、理性に訴えることを重視してきました。つまり、「美術は見るものではなく読むもの」なのです」》と綴っている。

■ルーベンスはスーパースター

 木村さんは稲垣さんを案内しながらルーベンスの人となりや時代背景を解説した。まず木村さんはルーベンスが当時の「スーパースター」だったと紹介。当時のスター画家は名声がヨーロッパ中にとどろき、現在の芸能界のスターと同じく、誰もがサインを求めるような存在であったと語る。他にも8人の子供をもった「子煩悩」であり、哲学や古代の文化にも精通した「超教養人」、またヨーロッパの平和を願った「外交官」であったことも紹介した。

 木村さんはルーベンスを17世紀に発展した文化様式「バロック」の「巨匠」であったと表現。バロック絵画は聖書の教えを伝えるために使われ、「目で見る聖書」として発展した。木村さんはルーベンスの宗教画に描かれるシンボルや人物の意味を解説しながら「こういう風に読めるんですよね宗教画というのは」と絵画を「読む」楽しさを伝えると、稲垣さんも「もっともっと勉強するときっと楽しく絵画を読むことができるだろうし」と納得の表情を見せていた。

■見比べからわかること

 ルーベンスは大工房を経営する「敏腕ビジネスマン」でもあった。人物の顔だけはルーベンスが描くという契約で、他の部分は工房に所属する助手が描いていたという。同展覧会では軍神マルスと巫女を描いた作品「マルスとレア・シルウィア」が2作並べられており、一方はルーベンス自身が全てを描いた油彩スケッチ、もう一方はその油彩をもとに助手たちが工房で作り上げた作品だ。工房の制作過程がよくわかる展示に稲垣さんは「面白い!この見比べ」と感心の声をあげていた。

 ルーベンス展は東京上野の国立西洋美術館にて来年1月20日まで開催中。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58に放送中。次回は12月20日。ゲストは高嶋政宏さん。課題図書は『変態紳士』(ぶんか社))。公式サイトはこちら。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2018年12月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加