マンガ版「君たちはどう生きるか」ジブリ映画の公開で再び注目を集める[ノンフィクションベストセラー]

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 7月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『人がつくった川・荒川 水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする』が獲得した。
 第2位は『漫画 君たちはどう生きるか』。第3位は『栗山ノート2 世界一への軌跡』となった。

 2位の『漫画 君たちはどう生きるか』は4位にランクインしている『君たちはどう生きるか』の漫画版。同作は1937年に編集者で児童文学者の吉野源三郎氏によって書かれた名著。物語を読み進めるうちに人としてどう生きればよいのかを自然に考えるように書かれている。2017年に漫画版が発売され大きな話題となった。

 7月14日より宮崎駿さんが監督し、スタジオジブリが制作した同名の長編アニメーション映画が公開されたことで再度注目を集めランクイン。映画のストーリーは公開前には一切明かされていなかったため、同映画の原作・モチーフであると考えたジブリファン、映画ファンが購入している模様。

 1位の『人がつくった川・荒川 水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする』は第69回(2023年)青少年読書感想文全国コンクール、中学校の部の課題図書。

1位『人がつくった川・荒川 水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする』長谷川敦[著](旬報社)

首都圏をつらぬき、流域に約1000万人が住む荒川は、人の手でつくられた川であることを知っていますか。かつて、荒ぶる川=荒川の流れを変えることで江戸の繁栄はうみだされ、たび重なる洪水から人々を守ってきました。川の歴史と流域の暮らしの変化をていねいに追いかけながら、地球温暖化が原因とされる近年の大規模な水害をどう防ぐかまで、荒川の過去・現在・未来を旅します。(旬報社ウェブサイトより)

2位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[漫画](マガジンハウス)

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

3位『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹[著](光文社)

侍ジャパン監督としての真剣勝負がまだ先だからといって、日々をぼんやりと過ごしていたら成長はありません。「いざは常、常はいざなり」の心持ちで、直面するであろう課題や難題を想定して、緊張感を持って過ごす。昨日よりも今日、今日よりも明日と、少しでも成長できるように自分の行動を見つめていくと、ノートに書くことはいくらでも見つけることができました。(「はじめに」より)WBC日本代表監督に任命されてから優勝するまでの日々を、自身が振り返り検証した唯一無二の一冊。(光文社ウェブサイトより)

4位『君たちはどう生きるか』吉野源三郎[著](マガジンハウス)

5位『はぴはぴ くるねこ 11』くるねこ大和[著](KADOKAWA)

6位『VISION 夢を叶える逆算思考』三笘薫[著](双葉社)

7位『はぴはぴ くるねこ 12』くるねこ大和[著](KADOKAWA)

8位『黒猫ろんと暮らしたら5』AKR[著](KADOKAWA)

9位『マンガ ぼけ日和』矢部太郎[著]長谷川嘉哉[原案](かんき出版)

10位『エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術』中野信子[著](日経BP)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 7月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年7月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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