満腹なのに食べ続けてしまうのは、心のサイン?――気づかないうちにはまる「エモーショナル・イーティング」とは

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ときどき、「丸ごと1枚のピザ」「バケツのようなカップに入ったアイスクリーム」を、心ゆくまで食べてみたいと思うことはありませんか? 実際に食べたことは? もしあるなら「セルフケア」という考え方を知って、自分自身のことを少しだけ見直してみましょう。

自分自身を取り戻す「セルフケア」

私たちは、いまとても忙しい時代を生きています。毎日仕事に家事に振り回されて、生きる楽しさを感じる心まで消えてしまうほどです。

そんな中、イギリスで注目されているのが「セルフケア」という考え方です。これは、自分本来の輝きを取り戻して幸せになるために、自分自身を少しだけ優先する取り組みです。

『最高の自分にリチャージする12章』の著者、ジュリー・モンタギューは、ロンドンの有名なヨガ&食物栄養インストラクターです。かつて彼女にも、育児や仕事に忙殺される生活を送るなかで、心も体も疲れ果てていた時期がありました。

彼女を救ったのが、セルフケアとの出会いでした。考え方を学び実践するうち、すべてが変わり始め、気力や体力、能力までもアップしたそうです。

ジュリーは著書で、「自分をリチャージするための12ヵ月の実践プログラム」をすすめています。セルフケアのために、健康的な食事、ストレスへの対処、ポジティブなマインドを育むことなどを、12ヵ月かけて実践するプログラムです。

ここでは、1ヵ月目のプログラムである「適切な食べ物をマインドフルに食べる」から、心と体に悪い影響をおよぼす「エモーショナル・イーティング」を克服する方法を抜粋して紹介しましょう。

(本稿は『心も体も生まれ変わる「セルフケア」プログラム 最高の自分にリチャージする12章』の一部を再編集したものです)

感情に対処するためにどうしても食べたくなる

まず、いくつかの質問に答えてみてください。

質問:食べるとき、次のような状態になっていることがありますか?

・ストレスがあるときに食欲が増しますか?
・食べることで、友だちがそばにいるようになぐさめられますか?
・もう満腹だとわかっていても食べ続けることがよくありますか?
・自分へのごほうびとして食べ物を食べることがありますか?
・悲しみや不安といったネガティブな感情を抱いたときに食べることはありますか?
・自分の食習慣をコントロールするのは難しいと思いますか?

エモーショナル・イーティングという言葉を知っていますか? これは、食べることによってストレス、不安、孤独、退屈をまぎらす行為で、空腹のサインを体から感じて食べる正常な食事とはまったく違うものです。

質問にあるような食べ方は、「心の飢え」を満たそうとする典型的なエモーショナル・イーティングです。思い当たる人も多いのではないでしょうか。

エモーショナル・イーティングの特徴

じつは、多くの人にとって、食べることは感情的な問題に対処する手段になっています。

何かのお祝いや自分へのごほうびとして、あるいは疲れたときに元気を回復するために、ときどき食べ物を利用するのは必ずしも悪いことではありません。しかしそれが、ジャンクフードや塩分の高い食べ物、甘い物、ビニールパックされた加工食品などの健康に悪い食べ物ならとても問題があります。

心が飢えているときの食べ方には、「体の飢え」を解消するための食事とは違う特徴があります。

・最初からせっぱ詰まっていて「いますぐ食べないとダメ」と感じる
・特定のもの(ピザ丸ごと1枚、バケツのような容器に入ったアイスクリーム!)を食べたくてたまらなくなる
・満腹になっても気分が悪くなるくらいまで食べ続ける

「心の飢え」は「体の飢え」と違い、お腹の中でなく頭の中にあるのです。食べたい気持ち、食べ物のこと、激しい感情などを頭の中から追い払うことができないのです。

エモーショナル・イーティングを引き起こす誘因(トリガー)として、真っ先にあげられるのは「ストレス」です。ストレスを感じると体内でコルチゾール(ストレスホルモンと呼ばれています)が放出され、その血中濃度が上がりすぎると塩分の高い食べ物、甘い物、揚げ物、加工食品などがほしくなります。それらを食べると一時的に元気が出たように感じますが長続きしません。

生活の中にストレスがあればあるほど、エモーショナル・イーティングにおちいる可能性が高くなります。そうならないためには、その衝動をコントロールする方法を見つけなければなりません。

日本実業出版社
2019年3月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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