上白石萌音「妹に迷惑がられている」 こだわりの読書スタイル、愛読書3冊を明かす

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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「メレンゲの気持ち」に出演した上白石萌音さんと片桐仁さん(本人のInstagramより)

 久本雅美さんが司会を務めるトークバラエティ「メレンゲの気持ち」(日テレ系)に20日、女優の上白石萌音さんが、お笑いタレントの片桐仁さんと共にゲストとして出演。この日、上白石さんは、女優としてデビューするまでの経緯や妹・萌歌さんと一緒に暮らす自宅を公開するなどプライベートを明かしながら、趣味の読書についても熱く語った。

 番組では、上白石さんが女優を志したきっかけとなった話や自宅でブラームスのワルツを演奏するプライベートな映像を公開。一番の趣味だという読書にフォーカスする流れに。

 上白石さんは、お風呂の中で本を読むことが多く、「一緒に暮らしている妹(萌歌)からは迷惑がられている」と明かし、出演者たちの笑いを誘う。さらに上白石さんは、ゲストの片桐さんから「トイレで読む」と聞いたことを挙げ、「私もやってみようと思う」と答えた。その発言に司会の久本さんは、妹・萌歌さんに同情を示し、「普通にソファーで読めば?」と指摘したが、上白石さんは「閉ざされた空間で読みたい」と主張し、読書スタイルにこだわりがあることをみせた。

「読書女優 上白石萌音の人生を変える一冊」というコーナーでは3冊の本を紹介。中学生のときに母親に勧められ衝撃を受けた本としてアンネ・フランクの『アンネの日記』(文藝春秋)を挙げた。「人に読まれると思って書いてる文章ではないからこそ心打たれる」と語り、自身にとって人生のバイブルだと紹介した。

 2冊目に紹介したのは、「もう何回読み返したか分からない」と自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「上白石萌音 good-night letter」でも紹介している角田光代さんの小説『さがしもの』(新潮文庫)だ。高校生の時に読書にのめり込むきっかけになった本で、いまでも枕元に置いている一冊だという。

 番組内では語られなかったが、NIKKEI STYLEのインタビューでも、一番大事にしている本として『さがしもの』をピックアップしており、「心が弱っているときにパッと開いて読む。心の栄養剤みたいなところがある」と答えている。また、作中にある好きな言葉を紹介しながら、「私はすごく心配性で、自分で言うのも何ですけど、想像力が豊か。何でも悪い方に重く重く考えちゃうんですよ。でもその一文を読んだ時に、『起こったら、なんともないことの方が多い。思っているより大丈夫だよ』って言われた気がして、すごく気が楽になりました。『さがしもの』には、そういう温かい言葉がいっぱいありますね」(NIKKEI STYLE:2019月3月22日)と打ち明けている。

 3冊目は、世界各地の美術館で運命の絵に出会う人々の姿を描いた原田マハさんの『常設展示室』(新潮社)。上白石さんは「これ、ホンッッッとにおすすめです」と熱のこもった言い方になり、心躍るような調子で紹介。

「原田マハさんって昔ニューヨークの美術館に勤めていらした方で、そこから作家に転身された方。けっこう、画家とか、作品に寄り添った作品をよく書かれているんです。これも短編集で、美術館の催し物に携わる人の話を何個か入っているんですけど、私、美術館に行くのもめちゃくちゃ好きで、美術館に行くのが好きになったのも、マハさんの影響なんです」と力説。さらに「これ本当に涙なしでは読めない。飛行機の中であろうと、電車の中であろうと、涙をボロボロ流す」と思い入れたっぷりに語った。

■上白石萌音さんが「人生を変える一冊」として紹介した3冊
『アンネの日記』アンネ・フランク[著]文藝春秋
『さがしもの』角田光代[著]新潮社
『常設展示室』原田マハ[著]新潮社

Book Bang編集部
2019年7月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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