第59回児童文化功労賞はじめ4賞が決定 小澤俊夫、なかえよしを、森埜こみちなど

文学賞・賞

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 一般社団法人日本児童文芸家協会は4月1日、児童文化功労賞をはじめ日本児童文芸家協会賞、児童文芸新人賞、児童文芸幼年文学賞の受賞者を発表した。

 第59回児童文化功労賞に選ばれたのは、ドイツ文学者の小澤俊夫さん、絵本作家のなかえよしをさんの2名。小澤さんは、グリム童話や日本の昔話など、昔話全般の研究を進めているほか、『昔話の語法』『日本の昔話全5巻』などを刊行している。なかえさんは、妻で絵本作家の故上野紀子さんと共に「ねずみくん」シリーズを手掛ける。1973年に国際青年美術家展外務大臣賞、1974年に講談社出版文化賞、1987年に絵本にっぽん賞を受賞している。

 そのほか、第44回日本児童文芸家協会賞は、森埜こみちさんの『蝶の羽ばたき、その先へ』(小峰書店)、第49回児童文芸新人賞は、村上雅郁さんの『あの子の秘密』(フレーベル館)、第3回児童文芸幼年文学賞は、かさいまりさんの『ムカッ やきもちやいた』(くもん出版)が受賞した。

 児童文化功労賞は、1959年度より新設された賞で、児童文化の向上発展のため長年努力された方々の功績を称えて表彰する賞。日本児童文芸家協会賞は、1978年に設けられた賞で、1年間に出版された当協会会員の作品のなかから、最優秀と認められた著作に贈られる。児童文芸新人賞は、1972年に設けられた賞で、創作童話、小説、ノンフィクション、詩、童謡が対象とし、1年間に出版された新人作家による優れた作品に贈られる。児童文芸幼年文学賞は、2016年度より新設された賞で、2年間に出版された当協会会員による優れた幼年童話・絵本に贈られる。なお、児童文芸ノンフィクション文学賞は児童文芸幼年文学賞と交互に隔年で行われる。

Book Bang編集部
2020年4月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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