堂場瞬一 デビュー20周年記念イヤーの最後を飾る文庫書き下ろし小説は初の「チーム」もの[文庫ベストセラー]

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 12月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『そして、バトンは渡された』が獲得した。
 第2位は『三千円の使いかた』。第3位は『またあおう』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『ボーダーズ』。堂場瞬一さんによる書き下ろし警察小説。2021年は堂場さんの作家デビュー20周年にあたり、堂場さんの人気三大シリーズ「追跡捜査係」「ラストライン 」「支援課」の登場人物が相互に乗り入れするというコラボ作品が次々と発表された。記念イヤーの最後を締めくくるのが『ボーダーズ』だ。同作は才能豊かな刑事たちがチームを組み、巨悪に立ち向かう堂場さん初の「チームもの」。文庫書き下ろし作品でシリーズ化が予定されており、次作では同じチーム内の別の刑事が主人公になると予告されている。

1位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。解説・上白石萌音(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!〈解説〉垣谷美雨(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『またあおう』畠中恵[著](新潮社)

お江戸は日本橋。長崎屋の跡取り息子、若だんなこと一太郎の周りには、愉快な妖たちが沢山。そんな仲間を紹介しようとして楽しい騒動が起きる「長崎屋あれこれ」、屏風のぞきや金次らが『桃太郎』の世界に迷い込む「またあおう」、若だんなが長崎屋を継いだ後のお話で、妖退治の高僧・寛朝の形見をめぐる波乱を描く「かたみわけ」など豪華5編を収録した、文庫でしか読めない待望のシリーズ外伝。(新潮社ウェブサイトより)

4位『師匠 鬼役伝(二)』坂岡真[著](光文社)

5位『[新版]日本国紀<上>』百田尚樹[著](幻冬舎)

6位『ノースライト』横山秀夫[著](新潮社)

7位『あんの夢 お勝手のあん』柴田よしき[著](角川春樹事務所)

8位『[新版]日本国紀<下>』百田尚樹[著](幻冬舎)

9位『ボーダーズ』堂場瞬一[著](集英社)

10位『彼女が最後に見たものは』まさきとしか[著](小学館)

〈文庫ランキング 12月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年12月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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