「恐ろしい小説。おそろしく巧い」芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』がベストセラー1位[文芸書ベストセラー]

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 7月26日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『おいしいごはんが食べられますように』が獲得した。
 第2位は『こいごころ』。第3位は『オーバーロード15 半森妖精の神人 [上]』となった。

 1位の『おいしいごはんが食べられますように』は7月20日に発表された第167回芥川賞の受賞作。ある職場の人間関係を食を通して描いた作品。穏やかなタイトルと裏腹に不穏な空気に満ちた人間関係を描く。

 書店員・丸善丸の内本店勤務の高頭佐和子さんは《拍子抜けするようなスッキリ感と、何かに搦め捕られていくような怖さが数分差で迫ってくるラストが秀逸》と評し、作家の柴崎友香さんは《平凡に見える表面の下で不穏さが増す彼らの今後に想像を巡らせてしまいつつ、自分の中で波立った感覚が本を閉じた後も残っている》と読後感を綴る。また翻訳家でエッセイストの鴻巣友季子さんは《恐ろしい小説だ。おそろしく巧い》と絶賛している。

 同じく7月20日に第167回直木賞を受賞した窪美澄さんの『夜に星を放つ』も7位にランクインしている。

1位『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子[著](講談社)

第167回芥川賞受賞!「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。(講談社ウェブサイトより)

2位『こいごころ』畠中恵[著](新潮社)

剣呑なお願いをする妖狐(ようこ)・老々丸と笹丸が現れて、またもや若だんなは頭を悩ましているってぇ!しかも笹丸は妖(あやかし)としての力が尽きかけているようで、兄(にい)やも長崎屋の妖たちもいつもと様子が違う……。あまりに切実な、“また会いたい”という願い、永遠の命を持つはずの妖にとっての最期とは――。シリーズ第21弾。(新潮社ウェブサイトより)

3位『オーバーロード15 半森妖精の神人 [上]』丸山くがね[著](KADOKAWA)

魔導国の急拡大を懸念した法国首脳陣はエルフの王を打倒し、魔導国に備えることを決断。同じころ、アインズは「アウラとマーレに友達を作ってあげたい」という親心から休暇と称して双子を連れてエルフの国へ旅立った。法国が大攻勢を仕掛けるさなかのアインズのエルフ国訪問に湧きたつナザリック幹部たち。智謀の主・アインズに期待され奮起した双子は大樹海を縦横無尽に駆け抜ける!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『#真相をお話しします』結城真一郎[著](新潮社)

5位『天官賜福 1』墨香銅臭[著]鄭穎馨[訳](フロンティアワークス)

6位『「私」という男の生涯』石原慎太郎[著](幻冬舎)

7位『夜に星を放つ』窪美澄[著](文藝春秋)

8位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房)

9位『不死王はスローライフを希望します 3』小狐丸[著](アルファポリス)

10位『怪物たちを統べるモノ1 最強の支援特化能力で、気付けば世界最強パーティーに!』Sin Guilty[著](ホビージャパン)

〈文芸書ランキング 7月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年7月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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