『死は存在しない』多くの人を惹きつける「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」とは[新書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 2月7日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』が獲得した。
 第2位は『成熟スイッチ』。第3位は『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』。経営学者で工学博士でもある田坂広志さんが昨年10月に発表し、以来トーハンのベストセラーランキング新書部門の常連だ。最先端の量子科学を基にした「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」を提示し、その考えのもとでは「死は存在しない」と説いた一冊。「ゼロ・ポイント・フィールド」とは宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中ある場で、その中にこの宇宙で起こる過去から未来までのすべての出来事が波動情報として記録されているという。肉体が死ぬと我々の意識はその場に移り、自我は無くなり宇宙の記憶と同一化するという。宗教と科学の間をつなぐ仮説と言われており、興味を持たれた方は一読をおすすめする。

1位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

歴史には裏がある。古文書を一つずつ解読すると、教科書に書かれた「表の歴史」では触れられない意外な事実が見えてくる。明智光秀が織田信長を欺けた理由、信長の遺体の行方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、忍者の悲惨な死に方、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録……。古文書と格闘し続ける著者が明らかにした、戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」がここにある。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!(講談社ウェブサイトより)

3位『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』橘玲[著](新潮社)

正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だが、希望がないわけではない。一人でも多くの人が「人間の本性=バカと無知の壁」に気づき、自らの言動に多少の注意を払うようになれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。科学的知見から、「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす最新作。(新潮社ウェブサイトより)

4位『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』田坂広志[著](光文社)

5位『ゼロからの『資本論』』斎藤幸平[著](NHK出版)

6位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

7位『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』河合雅司[著](講談社)

8位『脳の闇』中野信子[著](新潮社)

9位『世界のニュースを日本人は何も知らない4 -前代未聞の事態に揺らぐ価値観-』谷本真由美[著](ワニブックス)

10位『ウクライナ戦争』小泉悠[著](筑摩書房)

〈新書ランキング 2月7日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年2月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク