「こんなこと聞いちゃっていいのかな」村上龍も驚いた坂本龍一の自伝が文庫化でベストセラー
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- 音楽は自由にする
- 価格:1,100円(税込)
4月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『クスノキの番人』が獲得した。
第2位は『少年と犬』。第3位は『悪貨 武商繚乱記(二)』となった。
4位以下で注目は5位に初登場の『音楽は自由にする』。3月に亡くなった坂本龍一さんの自伝だ。2009年に刊行された単行本が文庫化され4月に発売された。09年の刊行時には57歳だった坂本さんが幼稚園でのはじめての作曲からピアノとの出会い、高校での学生運動、YMOの狂騒、「ラストエンペラー」秘話、01年に起こったアメリカ同時多発テロへの思いなど、自身の半生と音楽について自らの言葉で語った一冊となっている。聞き手は編集者の鈴木正文さん。
坂本さんは単行本刊行時に友人で作家の村上龍さんと対談。村上さんは同書で坂本さんが語った内容を《妙に面白かった》と評価。村上さんはその理由を《知っちゃいけないことを知っちゃったようなところもあってさ。坂本って、俺と雑談するときには、自分の音楽のことなんてほとんど話さないじゃない。》《そういうことも詳しく書いてあって。だから、「え、こんなこと聞いちゃっていいのかな」って。》と、同書には普段は友人にも語らない坂本さんの心の内が明らかにされていると解説している。
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- クスノキの番人
- 価格:990円(税込)
1位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」不当解雇の腹いせに罪を犯し、逮捕された玲斗。そこへ弁護士が現れ、命令に従うなら釈放すると提案があった。その命令とは……。(実業之日本社ウェブサイトより)
2位『少年と犬』馳星周[著](文藝春秋)
傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は、なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。人と犬の、種を超えた深いきずなを描く感涙作。(文藝春秋ウェブサイトより)
3位『悪貨 武商繚乱記(二)』上田秀人[著](講談社)
時は元禄、大坂では多くの商家が幅をきかせており、なかでも西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち莫大な富を得て隆盛を極める大商家こそが、淀屋であった。その淀屋に借金をする大名があらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。幕府も商家がつけ上がるのを座視は出来ず、老中首座の土屋相模守が密命を下し、目付の中山出雲守を大坂東町奉行の増し役(ましやく)に任じる。大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘を娶ったものの妻の不貞を許せず少々手荒に離縁したのを理由に東町奉行所内で孤立していた。中山出雲守は、気概あるはぐれ者の小鹿に目をつけて言い渡す。「武家を金の力から守れ」と。小鹿は武士の沽券をかけ、権力を裏で操ることに長けた上方豪商との争いに巻き込まれていく。吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説待望の続編第二巻。(講談社ウェブサイトより)
4位『任侠シネマ』今野敏[著](中央公論新社)
5位『音楽は自由にする』坂本龍一[著](新潮社)
6位『初心 鬼役 [三十三]』坂岡真[著](光文社)
7位『お探し物は図書室まで』青山美智子[著](ポプラ社)
8位『今度生まれたら』内館牧子[著](講談社)
9位『星に祈る おいち不思議がたり』あさのあつこ[著](PHP研究所)
10位『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ[著](宝島社)
〈文庫ランキング 4月25日トーハン調べ〉
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