1964年刊行の『光源氏の一生』がベストセラー 2024年大河「光る君へ」の予習にも[新書ベストセラー]

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 10月3日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』が獲得した。
 第2位は『老い方、死に方』。第3位は『日本の歪み』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした9位『光源氏の一生』。国文学者の池田弥三郎氏が1964年に発表した一冊。源氏物語のストーリーを再編成し、主人公・光源氏の一生として語り直した一冊。源氏物語の大枠を知るための入門書として知られている。2024年1月より放送予定のNHKの大河ドラマ「光る君へ」は源氏物語を生んだ紫式部が主人公。光源氏のモデルとなったといわれる藤原道長への想いを秘めながら、壮大な恋愛物語を描いた紫式部の生き様を描く。同書は「光る君へ」の予習にも最適だ。ドラマでは紫式部を吉高由里子さんが演じ、藤原道長を柄本佑さんが演じることが発表されている。

1位『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』石井暁[著](講談社)

TBS系日曜劇場VIVANTで話題沸騰!帝国陸軍から自衛隊に引き継がれた“負の遺伝子”とは?日本が保持する「戦力」の最大タブーとは?――身分を偽装した自衛官が国内外でスパイ活動を行う、陸上自衛隊の非公然秘密情報部隊「別班」に迫った日本で唯一の書!別班と三島由紀夫の接点、別班と米軍の関係、海外の展開先、偽装工作の手法、別班員になるための試験問題……災害派遣に象徴される自衛隊の“陽”とは正反対の“陰”の実体!(講談社ウェブサイトより)

2位『老い方、死に方』養老孟司[著](PHP研究所)

「生物学」「認知症と介護」「都市と田舎の老後の暮らしの違い」「自我の在り方」の四つの視点から、老いと死を見つめる対談集。(PHP研究所ウェブサイトより)

3位『日本の歪み』養老孟司[著]茂木健一郎[著]東浩紀[著](講談社)

この社会の居心地の悪さはどこからきたのか?明治維新と敗戦、憲法、天皇、経済停滞、少子化、巨大地震…「考えたくなかった」戦後日本の論点を徹底討論!(講談社ウェブサイトより)

4位『新しい戦前 この国の“いま”を読み解く』内田樹[著]白井聡[著](朝日新聞出版)

5位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

6位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

7位『隋-「流星王朝」の光芒』平田陽一郎[著](中央公論新社)

8位『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子[著](青春出版社)

9位『光源氏の一生』池田弥三郎[著](講談社)

10位『恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで』春日武彦[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 10月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年10月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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