世界的ベストセラー『サピエンス全史』待望の文庫版が発売 2016年のベストセラー 2020年にはマンガ版も[文庫ベストセラー]

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 11月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『正欲』が獲得した。
 第2位は『長篠忠義 北近江合戦心得〈三〉』。第3位は『赤の呪縛』となった。

 1位の『正欲』は朝井リョウさんは2021年に発表し物議を醸した小説。映画版が10日より公開され話題となっている。映画は公開初週の動員ランキングで5位に入り好スタートを果たしている(興行通信社調べ)。

 4位以下で注目は6位に初登場の『サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福』。2011年にヘブライ語で出版された世界的ベストセラーの文庫版。日本でも2016年に単行本が出版され大きな話題となった。著者はユヴァル・ノア・ハラリさん。人類250万年の歴史を総括し、ヒトが地球の支配者となった理由を明らかにする。2020年にはマンガ版『漫画 サピエンス全史 人類の誕生編』も出版されている。

1位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(新潮社ウェブサイトより)

2位『長篠忠義 北近江合戦心得〈三〉』井原忠政[著](小学館)

 浅井家重臣だった遠藤与一郎は、主家再興のため、仇である織田信長麾下の羽柴秀吉に、足軽から仕えることとなった。潜行していた越前で、徳川家重臣・大賀弥四郎が敵の武田勝頼に内応しているという情報を掴んだ与一郎ら一行。報を受けた秀吉からまた無茶な命がくだるーー「謀反人はおみゃあが殺せ」。徳川家中が落ち着くと、勝頼が兵を長篠城に向けたことを受け、信長は武田と雌雄を決する覚悟を固めた。大普請の末築かれた長大な馬防柵の最前線、人馬入り乱れ鉄砲玉飛び交う設楽原で、与一郎らの活躍なるか? 臨場感溢れる戦場描写、再起奮闘のお家再興戦国物語第三弾。 主人・秀吉からの期待、主人としての責任……難儀なものだな、与一郎!(小学館ウェブサイトより)

3位『赤の呪縛』堂場瞬一[著](文藝春秋)

銀座で発生した放火殺人の被害者は、かつての父の愛人だった。政治家の父を追い詰める刑事の執念の捜査。破滅するのは父か、自分か?(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『じい散歩』藤野千夜[著](双葉社)

5位『ロータスコンフィデンシャル』今野敏[著](文藝春秋)

6位『サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳](河出書房新社)

7位『宮廷のまじない師 秋日の再会に月夜の毒呪』顎木あくみ[著](ポプラ社)

8位『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 巡る季節のミネストローネ』友井羊[著](宝島社)

9位『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵』山本巧次[著](宝島社)

10位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光[著](新潮社)

〈文庫ランキング 11月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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