一番読まれた本の要約は「気にしない心」について…今年は“人間関係”改善に役立つ本が目立つ【2023年flierビジネス書著者ランキング】

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名著の要約を1冊10分で読める形で提供している本の要約サービス「flier(フライヤー)」が、公開している3,400冊超の要約の中から「2023年最も読まれたビジネス書著者ランキング」を発表しました。

2023年に要約が最も読まれた著者は…心理学者の内藤誼人さんです! 多作な内藤さんの要約を、読者がそれぞれの悩みに応じて多く閲覧した結果となりました。

2位には精神科医の樺沢紫苑さん、3位にはロングセラーの『人は話し方が9割』著者の本永松茂さんがランクインしていることから、「心理学やコミュニケーションの方法を改善し、人間関係を円滑にしたい」という読者の気持ちも表れているようです。この記事では、1位に輝いた内藤さんの著作から今年読まれた上位3作品を紹介します。

■1位『いちいち気にしない心が手に入る本』

「なんであんな風に言ってしまったのだろう」「迷惑をかけてしまったかも」とくよくよしたことがあったら、『いちいち気にしない心が手に入る本』がおすすめです。上機嫌なフリで脳をだましてみる、千円札で財布をパンパンにして自尊心を高める、苦手な人と接するときは「ロボット・モード」に切り替える、など「いちいち気にしない心を手に入れる方法」はどれも心理学的な裏づけをもとに解説されており、簡単で納得感のあるものばかり。

著者の内藤さんは、「僕はたくさんの本を書いておりますが、『どの本にしたらいいのだろう?』と迷ってしまうようなら、『いちいち気にしない心が手に入る本』を選んでみてください。僕にとってのイチオシの本です。」といいます。まずは気になったテクニックを1つだけ試してみませんか?

■2位『「人たらし」のブラック心理術』

第2位は『「人たらし」のブラック心理術』です。“ブラック”心理術というタイトルにはネガティブやズルいイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし中身は、ビジネスシーンなどの実践の場に応用できる、堅実な「人たらし」の60の技術を解説してくれている一冊となっています。

たとえば、会うすべての人に好印象を抱かせる方法として、相手の「まばたき」を数えるというテクニックが紹介されています。話すときに相手の目を見る、いわゆるアイコンタクトをすることで、親近感が増していくというのは有名。そのうえで、自然にアイコンタクトをするために有効なのが「相手のまばたきを数える」ことなのだとか。実際に米国の広場恐怖研究センターとクラーク大学は、実験参加者の「まばたきを数える」実験を行なった結果、互いに「愛情」を感じるようになり、相手に対して「尊敬の念」まで感じるようになったといい、なるほどと納得しながら読み進められます。

■3位『人に好かれる最強の心理学』

第3位は『人に好かれる最強の心理学』で、心理学者の内藤さんだからこその「「人に好かれる方法」」に特化した一冊。『「人たらし」のブラック心理術』と合わせて読めば、ほとんどの人間関係の悩みから解放されるかも!?

親しくなりたい人がいるなら、「共通点をアピールする」。思いやりを持って行動する「愛他性」の高い行動をできるようになる。「会う頻度を増やす」「相手の視界に入る」ことでも魅力を感じてもらいやすくする――。「魅力とは何か」「どんな人が好かれるのか」が科学的に解説された本書は、「――すると、人は好感を持つらしいよ!」と相手との距離を縮める話題の一つとしても有効な一冊かもしれません。

***

内藤さんの書籍は心理学に基づき、身近な事例を交えた納得ある内容で私生活はもとより仕事にも役立つ、と評判です。内藤さんは、実際に読者から、「『あまり悩まない方がいい』といった抽象的な話ではなく、数字を元にした具体的にすぐ実践できるテクニックが多いので、とても参考になる」という感想も受け取っているとのこと。そして内藤さん自身も「できるだけたくさんの人が共通して悩んでいることをテーマにし、その悩みに対する解決法を具体的に提示できるような本づくりを心がけています」とコメントを寄せてくれました。

内藤さんは、新たに考えている書籍のテーマとして「健康」「老年」「幸福」があるそうです。どれも多くの人が不安に思っている内容なので、多くの読者が手に取る書籍になるのではないでしょうか。

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。新年に向けて新たなヒントが得られるかもしれません。

【2023年最も読まれたビジネス書著者ランキング】(順位:著者名/代表作/出版社)
1位:内藤誼人/いちいち気にしない心が手に入る本/三笠書房
2位:樺沢紫苑/言語化の魔力/幻冬舎
3位:永松茂久/人は話し方が9割/すばる舎
4位:枡野俊明/仕事も人生もうまくいく整える力/三笠書房
5位:安達裕哉/頭のいい人が話す前に考えていること/ダイヤモンド社
6位:塚本亮/「すぐやる人」と「やれない人」の習慣/明日香出版社
7位:越川慎司/17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた/大和書房
8位:スティーブン・R・コヴィー,フランクリンコヴィージャパン(訳)/完訳 7つの習慣/キングベアー出版
9位:鈴木祐/運の方程式/アスコム
10位:山本大平/トヨタの会議は30分/すばる舎

※本ランキングは「flier」の有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数(要約閲覧数)を著者別で集計し、順位付けをしています。集計期間は2022年12月1日~2023年11月30日です。

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2023年12月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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