佐久間宣行「なんだ、楽しい人生を送ることを諦めなければいいのか。成瀬、ありがとう。」本屋大賞ノミネート作品の主人公に感謝[文芸書ベストセラー]

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 2月6日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が獲得した。
 第2位は『ともぐい』。第3位は『八月の御所グラウンド』となった。

 2位と3位は1月17日に発表された第170回直木賞受賞作。同日発表の第170回芥川賞受賞作の『東京都同情塔』も8位にランクインしている。

 4位以下で注目は6位にランクインした『成瀬は信じた道をいく』。宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)の続編だ。滋賀を舞台に我道を突き進み豪快に生きる主人公「成瀬あかり」の爆走する青春を描いた前作は14万部を突破。かつてない主人公の魅力に心を掴まれた書店員さんも多く、2月1日に発表された2024年本屋大賞にもノミネートされている。続編となる今作でもますますパワーアップした成瀬の壮大な日常が描かれる。同作は多くの著名人も魅了しており、滋賀県出身の西川貴教さんは《成瀬はゼゼカラ! 僕はヤスカラ! 共に、滋賀を元気にしよう!》、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんは《なんだ、楽しい人生を送ることを諦めなければいいのか。成瀬、ありがとう。》との推薦の声を寄せている。

1位『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』東野圭吾[著](光文社)

亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。(光文社ウェブサイトより)

2位『ともぐい』河崎秋子[著](新潮社)

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!(新潮社ウェブサイトより)

3位『八月の御所グラウンド』万城目学[著](文藝春秋)

第170回直木賞受賞作! 感動、感涙の傑作青春小説 死んだはずの名投手とのプレーボール 戦争に断ち切られた青春 京都が生んだ、やさしい奇跡 女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。 謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。 京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない 青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇 第170回直木賞を遂に受賞!(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦[著](中央公論新社)

5位『すべての恋が終わるとしても -140字の忘れられない恋-』冬野夜空[著](スターツ出版)

6位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

7位『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子[著](文藝春秋)

8位『東京都同情塔』九段理江[著](新潮社)

9位『一夜 -隠蔽捜査10-』今野敏[著](新潮社)

10位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

〈文芸書ランキング 2月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年2月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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