「何にでもケチをつける」「責任転嫁」「自己保身」「足を引っ張る」「言われたことしかしない」あなたの職場にもいませんか? 『職場を腐らせる人たち』の悪影響から逃れるには? ベストセラー精神科医による指南書が初登場[新書ベストセラー]

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 4月16日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『国民の違和感は9割正しい』が獲得した。
 第2位は『世界は経営でできている』。第3位は『話す力 心をつかむ44のヒント』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『職場を腐らせる人たち』。27万部のベストセラー『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP研究所)などの著作で知られる精神科医の片田珠美さんが、職場の人間関係にトラブルを引き起こすやっかいな人々について解説した一冊。

 片田さんは同書のまえがきで、長年の臨床経験から気づいたこととして、《職場を腐らせる人が一人でもいると、その影響が職場全体に広がる》と解説する。それは人間のもつ精神的なメカニズム「攻撃者との同一視」が働くことにより、自分がされて嫌なことを今度は別の人にしてしまうという悲惨な連鎖が起きるからだという。

 その連鎖により職場全体が腐ってしまうのを止めるために、まずは「職場を腐らせる人」はどんな人なのか知るべきであるとし、第一章では実例をあげて解説されている。第二章では彼らのメンタリティと彼らを変えることの難しさを説き、第三章ではその対処法が述べられる。

「職場を腐らせる人」としてあげられているのは「根性論を持ち込む上司」「言われたことしかしない若手社員」「完璧主義で細かすぎる人」「特定の部署にこだわる人」「不和の種をまく人」「影で足を引っ張る人」など15タイプ。片田さんは《被害に遭ってボロボロになりたくなければ、是非お読みください》と勧めている。

1位『国民の違和感は9割正しい』堤未果[著](PHP研究所)

どさくさ紛れの法改悪、水道・食料・デジタル通信の危機……。政府が隠す「国民の不利益」 はこう見抜け!(PHP研究所)

2位『世界は経営でできている』岩尾俊兵[著](講談社)

なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか? 張り紙が増えると事故も増える理由とは? 飲み残しを置き忘れる夫は経営が下手? 仕事から家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史まで、 人生がうまくいかないのには理由があった! 一見経営と無関係なことに経営を見出すことで、世界の見方がガラリと変わる! 東大初の経営学博士が明かす「一生モノの思考法」(講談社ウェブサイトより)

3位『話す力 心をつかむ44のヒント』阿川佐和子[著](文藝春秋)

日本人だからこその会話の妙や楽しみ方はあるはず――。初対面の相手との会話から、認知症の親の介護や家庭円満の秘訣、会議や会食まで。インタビュアーを三十年以上続けているアガワが披露するとっておきのエピソードとコミュニケーション術。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』橘玲[著](文藝春秋)

5位『メンタル脳』アンデシュ・ハンセン[著]マッツ・ヴェンブラード[著]久山葉子[訳](新潮社)

6位『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』手嶋龍一[著]佐藤優[著](中央公論新社)

7位『老いた今だから』丹羽宇一郎[著](講談社)

8位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

9位『職場を腐らせる人たち』片田珠美[著](講談社)

10位『磯田道史と日本史を語ろう』磯田道史[著](文藝春秋)

〈新書ランキング 4月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年4月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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