殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾

殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾

著者
大塚 英志 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784047036079
発売日
2017/03/24
価格
2,200円(税込)

内容紹介

柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。
徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることを抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。
千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。
「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。

(目次)
序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき

データ取得日:2024/04/23  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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