THIS IS JAPAN :英国保育士が見た日本

THIS IS JAPAN :英国保育士が見た日本

著者
ブレイディみかこ [著]
出版社
新潮社
ISBN
9784101017518
発売日
2019/12/23
価格
649円(税込)

内容紹介

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が話題!
Yahoo!ニュース|本屋大賞2019ノンフィクション本大賞受賞ライター・ブレイディみかこ、日本の地べたに立つ!

やけくそのパワーで労働者階級が反乱を起こす英国から、わが祖国へ。20年ぶりに著者は日本に長期滞在する。保育園で見た緊縮の光景、労働者が労働者に罵声を浴びせる争議の現場、貧困が抜け落ちた人権課題、閉塞に穴が開く奇跡のような場所……。これが、今の日本だ。草の根の活動家たちを訪ね歩き、言葉を交わす。中流意識に覆われた「おとぎの国」を地べたから見つめたルポルタージュ。

目次

はじめに

第一章 列島の労働者たちよ、目覚めよ
キャバクラとネオリベ、そしてソウギ/何があっても、どんな目にあわされても「働け!」/労働する者のプライド/フェミニズムと労働/いまとは違う道はある

第二章 経済にデモクラシーを
経済はダサくて汚いのか/貧乏人に守りたい平和なんてない/一億総中流という岩盤のイズム/草の根のアクティヴィストが育たない国/ミクロ(地べた)をマクロ(政治)に持ち込め/いま世界でもっともデモクラシーが必要なのは

第三章 保育園から反緊縮運動をはじめよう
保育士配置基準がヤバすぎる衝撃/紛れもない緊縮の光景/日本のアナキーは保育園に/ブレアの幼児教育改革は経済政策だった/保育園と労働運動は手に手を取って進む/新自由主義保育と社会主義保育/待機児童問題はたぶん英国でもはじまる

第四章 大空に浮かぶクラウド、地にしなるグラスルーツ
日本のデモを見に行く/交差点に降り立った伊藤野枝/あれもデモ、これもデモ/クラウドとグラスルーツの概念/あうんストリートと山谷のカストロ/反貧困ネットワークへのくすぶり/新たなジェネレーションと国際連帯

第五章 貧困の時代とバケツの蓋
川崎の午後の風景/鵺の鳴く夜のアウトリーチ/人権はもっと野太い/あまりにも力なく折れていく/どん底の手前の人々/もっと楽になるための人権

エピローグ カトウさんの話

あとがき

解説 荻上チキ

データ取得日:2024/04/21