廓のおんな
金沢 名妓一代記
内容紹介
百円――それが彼女の値段だった。山口きぬは父によって、東の廓「福屋」へ身売りされた。明治三十三年、わずか七歳の折の出来事だ。置屋の養女となったきぬは、厳しい暮らしに耐え、踊り、三味線、鼓の稽古に励み、やがて金沢を代表する名妓鈴見となる――。明治から昭和まで、城下町の世相を背景に、花街に生きる女の華やかさとその裏の切ない心情を描き切った、不朽の名著。
データ取得日:2024/04/23
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