台湾の主張
内容紹介
ここ十年で高度経済成長をなし遂げた、アジア第二の経済大国・台湾。自由主義と民主主義による国家作りで、さらなる飛躍への道を着実に歩んでいる。 この「奇跡の台湾」を演出したのは、著者の李登輝総統だ。本書を読むと、『聖書』の「愛」の精神を政治の場で実践し、台湾を心から愛し国民に奉仕する、信念に満ちた政治哲学に深く感銘を受けるのである。 そして、李総統が実践する台湾の外交政策は明快かつ精緻である。中国との難しい関係にある台湾の「存在」を世界に認めさせ続けている、したたかな戦略の凄さを感じさせる。 日本に対しては、「自らに対する信頼と矜持を取り戻し、国家としての『信念』を持ってアメリカ、中国、アジア諸国に対して欲しい」との期待を述べている。 希代の指導者の一人である李総統が書き下ろした本書は、日本の指導層の人々に、リーダーとして必要な姿勢と考え方を教えてくれる、貴重な一冊と言えよう。
データ取得日:2024/04/26
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